年末年始のバタバタした時期が過ぎた今だからこそ実感できることですが、忙しい時期ほど目の前のことをこなすのに精一杯になりがちで、自分を振り返る余裕がありません。そのせいか「気がつくと一週間が終わっていた」ということもしばしば。
一年に数日ならそんな日があってもいいのでしょうが、毎日を毎日と感じられない時期が長く続くようなら、それはどんなに忙しくても「充実」とは程遠いものです。
それとは別に、忙しくない時でもなんとなく一日を過ごしてしまって後悔することもありますから、毎日を新鮮な気持ちで生活するというのはなかなか難しいことではあります。
『5分の使い方で人生は変わる』(小山竜央/著、角川フォレスタ/刊)は、毎日の中のちょっとした時間を使って自分を変えていく方法をつづった一冊。
今回はその中から、毎日をマンネリ化させないための習慣を紹介します。
■ランチでフレンチに行ってみる
食べるものや着る服、住む家、あるいは年収など、私たちは生活のあらゆるところに「これくらいが普通かな」という自分の基準値を持っています。
たとえば「居酒屋が普通、フレンチは特別な時」など、自分の「普通」と照らし合わせて行動したり、選択したりしているわけですが、この基準にとらわれすぎると毎日が似たような選択の繰り返しになってしまいます。
これを避けるためには「普通の基準値」を見直してみること。
普段居酒屋で3000円使う習慣があるのなら、そのお金を少し高級なフランス料理のランチに使ってみるなど、普段と違う基準で行動して普段と違う体験を得ることで、これまでに考えつかなかったアイデアが生まれやすくなりますし、そこでの会話も居酒屋のいつものものとは違ってくるはずです。
■電車の中の5分を無駄にしない
普段なんとなく過ごしてしまっている時間を見直すことも、毎日をマンネリ化させないポイントです。
多くの人は、移動で5分程度電車に乗る時、とくに何を考えるでもなくぼんやりと過ごしてしまいます。同じような細切れの時間は、一日の中に案外たくさん思い当たるはずです。
この時間を「ぼんやり過ごす」から「意識を持って過ごす」に変えることで、一日の充実感はグッと高まります。短い睡眠をとって休息に充てるのもいいですし、次にやる仕事のイメージトレーニングをするのも、本を読むのもいいです。
とにかく無意識に過ぎていた時間を「これをやる」と意識して過ごすことで、一日の感覚は変わります。
■自分だけの「スイッチ」を作る
どんなにダラダラ過ごしていても、それをすることで何かをやる意欲が湧いてくるような「自分だけのスイッチ」を作ることも、毎日を何となく過ごさないために役立ちます。
これは「アンカリング」というのですが、たとえば「指をパチンと鳴らしたら勉強を始める」といったことを習慣にしておけば、指を鳴らすという動作がスイッチになって、いつでもどこでも、その動作をすれば集中して勉強できるようになります。
一日をぼんやり過ごして後悔しないために、是非とも身につけておきたい習慣ですね。
流れに任せて生きていると、一年はあっという間に過ぎてします。
時間を無駄にすることなく、毎日を充実させるために、本書は大きな助けになってくれれるはずです。
(新刊JP編集部)
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