仕事は定時で切り上げて、友達に会ったり、趣味を楽しんだりと、好きなことに時間を使いたいものですが、なかなかそうはいかないものですよね。
なんだかんだで毎日残業してしまい、プライベートの時間がどんどん削られることに悩んでいる人は多いはずです。
『コクヨの「3秒で選び、2秒で決める」思考術』(中経出版/刊)の著者、下地寛也さんによると、仕事が遅い人の特徴は
・迷わなくていいところで迷う
・かけなくていい部分にパワーを割く
・やり直しを命じられることが多い
の3点。
本書では、この問題を解決するための仕事のやり方が解説され、速く質の高い仕事ができるようになる助けになってくれます。
■「型」を身につける
仕事が速い人は、必ずといっていいほど、自分の「型」を持っています。
この仕事はこの「型」でやろう、というパターンが自分の中にあるから、仕事の進め方で迷うことがなく、結果的に所要時間を短縮できるのです。
■例示力を磨く
仕事の場で多いのが、上司やクライアントからの漠然とした指示・要望をカタチにすること。しかし、この抽象的な指示だけを頼りに仕事にとりかかると、時間はかかりますし、見当はずれの方向に進んでしまうかもしれません。
こんな時に大事になるのが「例示力」、つまり「これってたとえば○○みたいなことですか?」と、具体的なイメージを共有する能力です。この能力を磨いておくと、漠然とした要望や指示からでも、相手の希望に沿った仕事を、すばやく仕上げることができます。
■意思決定は「直感」が先
いくつかある候補案から一つを選んだり、問題への解決策を決めたりと、私たちの仕事は選択と決定の繰り返しです。したがって、これにかかる時間を短縮することは仕事の速さに直結するわけですが、大事な意思決定であるほど、私たちは理詰めで考えて結論を出しがちです。
しかし、仕事の速い人のアプローチはこれと反対。彼らはある程度「直感」で結論を出します。なぜその選択をしたのかという論理の部分はあとから考えて、その結論を出した自分を納得させるのです。
本書には、段取り、意思決定、情報収集など、あらゆるタイプの作業が速くなる仕事の進め方がまだまだ紹介されています。
プライベートの時間が持てる、気持ちに余裕が出る、疲れが溜まりにくいなど、仕事が速くなることのメリットは計り知れません。残業ばかりの毎日に嫌気がさしているなら、この本をきっかけに自分の仕事の進め方を変えてみてはいかがでしょうか?
(新刊JP編集部)
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