目標に向かって努力することの大切さはほとんどの人がわかっているはず。
だからこそ、一年の始まりや、何かの節目ごとに目標を掲げたり、夢を語ったりして意気込むわけですが、いざ走り始めてみるとそこには様々な誘惑や障害が待ち受けているわけで…。
『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(扶桑社/刊)の著者で、弁護士・タレントとして活躍中の山口真由さんは、東京大学を首席で卒業。在学中に司法試験、国家公務員Ⅰ種に合格するという驚異的な頭脳の持ち主です。
こういったずば抜けて優秀な人に対して、私たちは「天才」「もともとの頭のデキが違う」と思ってしまいがちですが、ご本人によればそうではなく、山口さんは最高で1日19時間もの勉強を自分に課した「努力の人」だと言います。
一体彼女はどのように、目標に向かって努力を続けてきたのでしょうか。
■努力はまわりに見せる
失敗した時のはずかしさが嫌なのか、人に見せないようにこっそり努力する人がいますが、山口さんいわく「努力はまわりに見せる」方がいいとのこと。
日本社会は比較的、結果だけでなく努力そのものも評価してくれるという特徴があります。努力しているところを見た人から「がんばってるね」「よくがんばったね」などねぎらいや励ましを受けやすいのです。
これに対して「陰の努力」は誰からのねぎらいもありません。自分のやっている努力に対して誰からも評価されないため、挫折しやすくなってしまうのです。
■「自分との戦い」に持っていかない
私たちは、努力を続けることについて「自分の意思の強さ次第で、結局は『自分との戦い』なのだ」と考えがちです。
しかし、これは実はもっともやってはいけないこと。
努力を「自分との戦い」と位置づけてしまうと、よほどストイックで意思の強い人でない限り長続きしないのです。
それよりも、自分と似たようなことに取り組む人をライバルに見立ててみましょう。
「あの人よりがんばろう」「まわりの人よりがんばろう」と、戦う相手を他に設定するほうが努力は長続きするのです。
■二兎を追わない
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがありますが、努力についても同じことが言えるようです。
目標が大きければ大きいほど、必要とされる努力の量も増えます。そうなるとストレスを感じやすくなるため、目標を達成するための努力以外の点は、自分を甘やかしてあげることが大切です。
「資格試験に合格して、ダイエットもする」など、目標を複数持ってしまうと、結局は失敗しやすくなってしまいます。
努力を続けるのに必要なのは「意思の強さ」でも「根気」でもなく、正しい方法論です。
この本には、決して楽でない量の努力を長年続けてきた山口さんだからこそわかる、正しい努力の方法とそのための考え方が親しみやすい自分の言葉で記されていますので、今年こそは三日坊主を卒業したいという人、どうしてもやり遂げたいことがある人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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