「妊娠」「出産」といえば、今も昔も女性の人生において大きな出来事です。
最近では、計画的かつスムーズに妊娠するために体調を整えたり、栄養分を補ったりして、妊娠しやすい環境を整える「妊活」という言葉が浸透してきていますが、この「妊活」、女性だけがするものだと思っていませんか?
『子宝サプリ』(小浦ゆきえ/著、高橋敬一/監修、自由国民社/刊)は、これまで主に女性がするものと考えられてきた妊娠への取り組みを、早い段階からパートナーと共に協力しあって行うこと、必要に応じてサプリメントを活用することを勧めています。
子どもをより授かりやすくなる環境を作るために、やはり男性の参加は不可欠。
しかし、男性の「妊活」とは一体どのようなものなのでしょうか。
■男性の妊活に欠かせない「精子の質」
男性ができる「妊活」とは、端的に言えば「妊娠させる能力を高めること」。
そのポイントとなるのが「精子の質」と「射精」です。
このうちの「精子の質」については、精子の材料となる栄養素をしっかり摂ること、精子を作る能力を高めることが大切。精子はタンパク質やコレステロール、様々なビタミン・ミネラルなどで作られているので、これらをバランスよく摂りましょう。
特に精子の質を左右する亜鉛は、不足気味な人が多い栄養素。亜鉛はインスタント食品や加工食品が多い食生活で不足したり、喫煙・飲酒や激しい運動で消費されるようなので心あたりのある人は生活習慣から見直しましょう。さらに、亜鉛を豊富に含む牡蠣やゴマ、牛肉の他、サプリメントなども上手に使って不足しないよう気をつけましょう。
■「疲労」「ストレス」は妊娠の大敵!
二つ目のポイントは「射精」です。
これは、射精の仕方にポイントがあるというのではなく、ストレスや疲労などから性欲がわかなくなったり、セックスをしても射精に行きつけないED気味の人が増えているということ。
質のいい精子を作れても、セックスと射精がなければ妊娠させることはできません。ストレスや疲労の原因として、睡眠不足や疲労回復がうまくできないといったことがあります。睡眠の質を改善するサプリメントや、疲労回復を助けるビタミンB群を利用すれば、減退気味だった性欲を取り戻せるかもしれません。
ストレスと疲労は妊娠の大敵と心得て、基本的な健康管理をしておくのも男性の妊活の一つだといえます。
■忙しくて「夜の営み」が無理なら…
そして、忘れてはいけないのは、やはりセックスの頻度です。
セックスが週に2回ある夫婦と月に1度しかない夫婦では、どちらが子どもを授かりやすいかといえばやはり前者でしょう。しかし、日本人はその労働時間の長さのせいか世界でもっともセックスをしない民族だといわれています。セックスの頻度を上げることができるならそれに越したことはないのですが、仕事やその他の生活環境によってそれが難しいのであれば、女性の排卵に合わせてセックスをするというタイミング法を使うのも一つのやり方だと言えます。
ただ、これは男性がセックスに義務感を持ってしまいやすく、かえってセックスレスになってしまうことがあるため、タイミングの合わせ方をカップル間できちんと話し合うことと、日頃からスキンシップを取ることが大事になります。
本書では、男女それぞれの「妊活」の方法について、授かりやすいカラダを作るための栄養素や生活習慣、おすすめのサプリメントなど多岐にわたって取り上げられています。
今回は男性の「妊活」を取り上げましたが、女性については、「葉酸や鉄が入ったマタニティサプリは本当にお得なのか?」「卵子の老化を遅らせることができるサプリ」など、子どもがほしい人には気になる情報が多数紹介されています。
妊娠はいつでもできるものではありません。だからこそ、欲しいと思った時にすぐ授かりやすくするために、今できることから始めるべき。もちろん、それは女性だけでなく男性と協力して進めた方が効果的なのは言うまでもありません。
(新刊JP編集部)
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