映画や音楽だけでなく、どんな世界にも手がけた作品・商品で大当たりを連発する「ヒットメーカー」がいる。
出版業界でいえば、角川書店で名編集者の評判を欲しいままにした見城徹氏(現・幻冬舎代表取締役社長)がその代表格だが、『算命占星学入門』『天中殺入門』(ともに青春出版社)が計350万部、『脳内革命』『脳内革命2』(ともにサンマーク出版)が計500万部など、これまでに5作のミリオンセラーを世に送り出している、出版プロデューサーの川北義則氏も、まちがいなく「ヒットメーカー」の一人といえるだろう。
作家の野坂昭如さん、山口洋子さん、田中小実昌さん、漫画家のつげ義春さん、俳優の赤木圭一郎さん他、数々の著名人と親交があり、これまでに船井幸雄さん、村上和雄さん、中谷彰宏さんらの著作をプロデュースしてベストセラーを多数生みだしてきた川北さんは、彼らの仕事を間近で見ることで、その共通点に気がついたという。それを一冊の本にまとめたのが『一流の働き方』(アスコム/刊)である。
■「タラレバ」「ないものねだり」は非一流の証
モノづくりにおいてイノベーションをもたらしてきた先人たちには、「お金があれば」「時間さえあれば」というように「タラレバ」で言い訳をしないという共通点があるという。
手に入らないことを言い訳にするのでなく、今あるものから知恵を振り絞り、新しいものを生み出すのが一流の条件なのだ。
■非一流からも学ぶことはある
一流の人間から学ぶべきことはたくさんあるが、それ以外の人から学ぶことは何もないかというと、決してそんなことはない。
もし、職場に軽蔑すべき人間がいたとしても、それは「反面教師」として自分の糧にする。一流の人間ほど、周りの全ての人から学ぼうとするものだ。
本書には、そんな川北氏さんが数々の著名人と交流や自身の経験から導き出した「一流の仕事術」が余すところなく解説されている。
ここで明かされる仕事術はやはり凡百の人のそれとは大きく異なっている独特なもので、なおかつあらゆる職業に通用する普遍性を兼ね備えている。
それらを学びとることは、全てのビジネスパーソンにとって飛躍的な成長への足がかりとなるはずだ。
(新刊JP編集部)
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