「散らかった部屋をどうにかしたい、でもものが捨てられない」というジレンマは多くの人が抱えているはず。最近は特に「ものを捨てないと片づかない」という風潮がありますが、気に入っているものや思い入れのあるものは誰だって簡単には捨てられないでしょう。
ならば無理にものを捨てるよりも、できるだけ捨てずに部屋をスッキリさせる方法を考えた方がよさそうです。
インテリアショップ「イデー」のディスプレイ担当であり、インテリアコーディネーターでもある小林夕里子さんの著書『暮らしを愉しむお片づけ』(すばる舎/刊)は、そんな新しい視点で部屋の片づけ方を教えてくれます。
今回は本書で明かされている片づけの基本的なルールを紹介しますので、年末の大掃除(や引越しのときなど)に役立ててみてください。
■すべてのものに「帰る場所」を
部屋の中にあるすべてのものを把握することから片づけは始まります。そして、自分の部屋に何があるかわかったら、それぞれに「帰る場所」を決めてあげましょう。これが決まっていないと、散らかる原因になってしまいます。
■「一時置き場」を作る
ただ、「帰る場所」を決めたからといって部屋が片づくわけではありません。
心当たりがある人は多いと思いますが、散らかる理由は「使ったものを元の場所に戻すのが面倒くさくなってしまうこと」。
この問題は、使用中のものや読みかけの雑誌などをまとめておく「一時置き場」を部屋のどこかに作れば解決できます。片づけるのが面倒だなと思ったら、「一時置き場」に集めておけば、とりあえずは部屋が散らかって見えることはありません。
そして時間がある時にまとめて「帰る場所」に片づけましょう。
■一カ所にまとまっていればOK
「一時置き場」もそうですが、あまりきっちりしすぎず、適度に自分を甘やかしてあげたほうが、片づけは長続きします。
たとえば、全てを整然と並べようとするのではなく、カゴや箱に「ひとまとまりになっていれば良し」とするなど。ある種の大ざっぱさは、部屋をきれいに保つために大事なことなのです。
■見えないところは隙間なく
クローゼットの中や、テレビ台の中など、外から見えない場所は、可能な限り収納効率を高めて、できるだけ多くのものを収納できるようにします。
市販の収納グッズなどを駆使して、スペースを有効活用しましょう。
■それでもものが収まりきらなくなったら…
限りあるスペースですから、いつかは「もうどこにも収納場所がない」という時が必ず来ます。
そうなったらもう仕方ありません。ものの見直し時です。
いらないもの、使っていないものから「捨てる」「譲る」「売る」の選択をしましょう。
小林さんのやり方では、ものを捨てるのは「最後の手段」。できるだけ捨てずに片づけるというポリシーからはものへの敬意がうかがえます。
本書には、小林さんが提唱する片づけのさまざまなテクニックが取り上げられていますので、「片づけたいけどなかなか捨てられない」人はぜひ参考にしてみてください。
(新刊JP編集部)
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