物事がうまくいかなかったり、人生が失敗続きだということの裏には、大抵どこかに人間関係の問題が潜んでいるものです。
裏を返せば、仕事でもプライベートでも、コミュニケーションを取る相手を満足させ、もっと言えば「すごい!」と感動させ続けることができれば、人生のほとんどの問題は片付いてしまうとも言えます。
『感動職人』(的場亮/著、アチーブメント出版/刊)には、人に感動を与え続ける「感動職人」として、相手の人生も自分の人生も飛躍させる生き方が提示されています。
■心の周波数を合わせる
「感動職人」になる第一歩は、相手に合わせて自分の「心の周波数」を合わせることです。
「心の周波数」というと難しいことのように思えますが、そんなことはありません。
心の状態が現れるのは表情や態度、雰囲気です。
楽しい場では楽しい表情をして、和やかな場では和やかな態度や雰囲気を出すなど、場に応じた顔や態度を取ることが、「心の周波数を合わせる」ということなのです。
■「気づく力」を持つ
「心の周波数」を合わせるのはとても大事なことですが、それだけでは相手に感動を与えることはできません。
たとえば、一流のレストランのサービスマンは、お客さんと接するわずかな時間で、相手を観察して、彼らの言葉や目線、細かい動作から、何を求めているかに気づきます。それによって、相手が左利きであることに気がついたら、さりげなくテーブルセットを左利き用に直してあげる、最適なタイミングで注文を取りに行く、というような、思わず相手が感動してしまうようなきめ細かなサービスが可能になります。
「感動職人」に必要なのはまさにこれで、相手がどんな状態で、何を求めているかを素早く察知すること。つまり、「気づく力」なのです。
■周りの人には日々感謝
最後はやはりこれです。
周囲への感謝の気持ちは、人に感動を与えるには欠かすことはできません。
「周囲への感謝の気持ちがない人」と聞くと、とてもごう慢な人のように思えますが、態度としてごう慢ではなくても、感謝の気持ちを忘れてしまっている人は多いはず。
今の環境を当たり前と思わず、周りの人のおかげで自分があるのだということを常に心に留めて、謙虚な気持ちで人と接するようにしましょう。
「感動」は、相手が予想もしていなかったうれしいことや、相手の期待を上回ることをしないと生み出すことができません。しかし、それができた時、相手ばかりではなく自分もうれしい気持ちになり、心が動くのを感じるはず。
本当に人から必要とされる人間とはどういう人か。
本書に綴られている「感動職人」としての生き方は、その一つの答えだといえます。
(新刊JP編集部)
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