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不安、怒り、嫉妬をすぐに切り替える考え方

 怒りや不安、嫉妬といったマイナスの感情は、誰にでもあるものですが、それらを自分の中で早く消化して、切り替えられる人もいれば、いつまでも引きずってしまう人もいます。
 もしあなたが「引きずってしまう人」なら、マイナスの感情や、それを引き起こす不幸や理不尽な出来事の受け取り方を変えることで、早く切り替えられるようになるかもしれません。
 『あなたは、あなたのままでいてください。』(鈴木秀子/著、アスコム/刊)は、その方法を教えてくれます。

■不幸の意味を考える
 どんな不運や不幸にも意味があり、あとから振り返ると「あの時の自分には必要な出来事だったんだな」と思える日が必ず来ます。それなら、今直面している不運や不幸に対して、目を背けるのではなく「自分にとってどんな意味を持つのか」を積極的に考えてみる方が建設的です。
 不幸を不幸で終わらせてしまうのはもったいないこと。
 たとえすぐにはわからなくても、「自分にとってこの不幸は意味がある」と信じて、その意味に思いを馳せてみましょう。

■不安を感じたら、最悪の事態を想像する
 不安というものは「不確定な未来」について生じます。
 つまり、どんなに不安なことがあっても、それはまだ実際には起こっていないことなのです。
 この気持ちを乗り越えるには、その不安の対象が引き起こす、考えられる限り最悪の事態を想像してみることが有効です。やってみると、事態がどう悪い方向に転んでも「意外と大したことじゃないな」と思えるはずです。

■「ひと呼吸置く習慣」をつける
 「売り言葉に買い言葉」という言葉がありますが、気に障ることや嫌なことを人に言われると、つい反射的に言い返してしまうものです。
 その結果、言い合いやケンカに発展して、人間関係が悪くなってしまったりもします。
 しかし、怒りを感じた時に反射的に言い返すのをやめて、「ひと呼吸」おいてみると、自分がカッとなって我を忘れていることに気がつき、自分自身の精神状態を冷静かつ客観的に見ることができます。
 この習慣をつけておくと、怒りや激しい感情に飲み込まれてしまうことはなくなります。
 一度冷静になることで、感情をそのまま周りにぶつけても、自分に得はないことがわかるのです。

 不幸な出来事は誰にでも起こり、マイナスの感情が誰にでもある以上、それらへの対処法を持っておくことは、幸せな人生を送るために役立ってくれるはずです。
 本書は、人生で起こるネガティブな要素に振り回されることなく、穏やかに生きるための考え方がつづられていますので、感情をコントロールするのが苦手な人や落ち込みがちな人は参考にしてみてください。
(新刊JP編集部)

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