夫の給料だけでは貯金はなかなか増えないこのご時世、妻がパート勤めをして、生活費の足しにしているという家庭も多いはずです。特に、アベノミクス効果で景気が緩やかな回復を見せている中で、パートの求人倍率も上がりつつあり、売り手市場になってきています。
主婦向け生活情報雑誌『ESSE』(フジテレビジョン/刊)の2013年9月号では、読者400人にパート勤めに関するアンケートを実施。「業種別 主婦のパート満足度ランキング」と題して、その結果を特集しています。
■求人情報の入手、一番人気は新聞の折り込み求人チラシ
まずは「求人はどのように見つけたか?」という質問。スマホなどが普及した今、求人情報もネットが主流なのか? と思いきや、最も多かった回答が「新聞折り込み求人チラシ」で24%。自宅近くでの勤務を望む主婦が多く、自分が住んでいるエリア内の求人を一覧できる折り込み求人チラシはまさにうってつけといったところでしょうか。また、希望条件を検索できるウェブの求人サイトは20%で、第2位となっています。
■家族のライフスタイルに合わせて勤務時間を設定
続いては労働時間。1日にどのくらい働いているのでしょうか。「1日当たりの労働時間は?」という質問に対して、一番多い回答は4時間(30%)、続いて5時間(27%)、そして6時間(16%)と、4~6時間で7割強を占める結果になっています。子どもが帰宅する時間など、家族のライフスタイルに合わせてパートを入れているようです。ちなみに、8時間以上勤務すると答えた人は10%でした。
■主婦のパートは“シフトの融通の利きやすさ”が大事
「パートに関する読者の悩みQ&A」コーナーでは、求人情報誌『an』編集部の田島眞里さんが読者の質問に対して真摯に答えています。
「主婦におすすめの仕事があれば、教えてください」という質問に対して、田島さんは「コールセンターや販売、ランチタイムの飲食店などは、主婦の採用人数が多く、シフトの融通が利きやすいですよ」と回答。「子どもが急病になってしまった」などの緊急時にも休みが取りやすい職場環境であることが多いそうです。
■満足度の高い仕事、上位に並んだのは?
「業種別 パートの満足度ランキング」では、読者が「待遇」「内容」「やりがい」を各5段階で評価。そこから「働いて良かった」と思える仕事をランキング形式で発表しています。
このランキングで特徴的だったのが、「コンビニのレジ、商品管理」(10位)や「スーパーの売り場担当、発注」(8位)といった、いわば“王道”を抑えて、「カフェのレジ、バリスタ」(5位)や「医療事務」(2位)といった少し専門性の高い仕事が上位にランクインしたこと。「その分野に興味・関心があったので仕事内容には大満足」という声があがっており、「好き」や「興味」を仕事にできれば毎日が楽しく過ごせそうです。また、1位には多くの人が子どもの頃に憧れた、あの仕事がランクインしています。
その他にも、悲喜こもごもの体験談、なかなか分かりにくい税金の控除の仕組みなど、アンケート結果とさまざまなエピソードを通して、今の主婦のパート事情について切り込んでいます。
すでに働いている人もこれから働きたい人も、参考になるはずです。
(新刊JP編集部)
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