仕事の成功。それは男性にとってのステータスであり、人生の成功ともいえるものです。しかし、成功した男性の裏には、たくさんの成功できなかった男性、結果を出すことができなかった男性がいます。
そんな両者の差はどこにあるのでしょうか?
『なぜあの男は空気で人を動かせるのか 昼も夜も結果を出す男の習慣』(阪急コミュニケーションズ/刊)の著者で、銀座のクラブのホステス、外資IT企業のセールスの経験を通して、新宿・歌舞伎町でキャバクラオーナーになった内野彩華さんは、たくさんの男性と接するなかで、結果を出す男性とそうでない男性には、考え方や習慣に大きな違いがあることを見抜いてきました。
新刊JPでは、そんな内野さんにインタビューを敢行。その前編をお送りします。
(新刊JP編集部)
■成功する男は空気で人を動かす
―『なぜあの男は空気で人を動かせるのか』を執筆したきっかけについて教えていただけますか?
「どんな人間になりたいのか? と自分に問いかけたら、『空気で人を動かせる人間』でした。リーダーの永遠のテーマなのだと思います。
私自身、経営者なので、従業員に動いてもらわなくてはいけません。恋愛もするので、男の人に、好きになってもらわなくてはいけません。『動け!』と言って動くわけではないし、『好きになれ!』と言って好きになってくれるわけではありません。うまくいっている人は、中心にドンといるだけで自然と周囲の人が動くんです。そういう人を見て、研究を重ねてきました(笑)」
―確かにそのような方っていらっしゃいますよね。泰然自若としていて、その人が考えたように周囲が動く。
「そうです。『空気で人を動かせる男』って、周囲の人に、『裏切ったら怖い(もしくは、お世話になりすぎて申し訳なくて裏切れない)し、彼のことがなにより大好きだから、彼のために頑張ろう』と思わせる人です。」
―なるほど。
「私は、小心というか、こざかしい部分がありますから(笑)、策におぼれてしまうことがあります。相手を読み過ぎて、先まわりしすぎて、ドツボにはまってしまうんですね。だけど、『空気で人を動かせる男』は、細かいことはほとんど気にしません。もっと大きいことで気になることがあるから、細かいことはほとんど忘れてしまう。人間関係ってこじれると厄介ですが、そういうことをイチイチ気にせず、鈍感なところも魅力の一つです。私は、そういう部分を見習うようにしています。」
―確かに成功者の方々って、空気で人を動かせる方が多いですよね。
「空気で人を動かせなくては、成功者にはなれません。」
■気遣いのできる男は成功する
―サブタイトルにもなっているように、本書では「結果を出す男の習慣」について書かれています。まずは、結果を出す男性には共通した習慣があるということに気付いたきっかけについて教えていただけますか?
「水商売の世界に入ったばかりの頃は、シャンパンやワインを派手に空けたり、ブランド物に身を包んでる人がお金持ちだと思っていました。でも、それは、『お金を使いたい人』で『お金持ち』とは違うんです。そういう外見で、お金持ちかどうかを判断することはできません。お金持ちかどうかを判定するのは、その人の考え方を聞いてみるといいです。
男の人には、『仕事に夢を持ち、余った時間でお金を使う人』と『お金を使うこと自体が夢で、余った時間に仕事する人』がいます。
お金持ちは前者です。
前者は、お金がなくなっても、仕事してまた稼げばいいです。夢があるから楽しいです。
後者の末路は寂しいです。
お金がなくなったら、自分自身に価値が見いだせなくなり、自傷行為をしたり、病気になったり、自殺したりします。
そういうたくさんの人を見てきたので、どうしても、『結果を出す男の習慣』を書きたいと思いました。」
―つまり、人は外見では判断できない、と。
「身なりでもないし、雰囲気でも、ましてやオーラでもありません。」
(成功する男性の特徴とは!? 後編へ続く)
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