ビジネスの成功者が成功するためのポイントとしてよく挙げる「人脈」。その「人脈」を求めて、異業種交流会やパーティーなどに参加したり、気の乗らない飲み会にも顔出したりするなどしている人もいるはずです。そして、今ではソーシャルメディア上でも「人づきあい」が生まれ、少し疲れを感じている方は多いのではないでしょうか。
しかし、サラリーマンの副業で1億円を稼ぎ出し、現在までに3年で7億円稼いだという小玉歩さんは新刊『3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』(小玉歩/著・幻冬舎/刊)で、「自由」と「お金」と「本当に大事な仲間」を手にするために、雑多な人づきあいを「切る」ことを推奨しています。
そこには小玉さんがサラリーマン時代から実践している、徹底的な人づきあい術がありました。
今回は小玉さんに、人づきあい術について詳しくお話をうかがってきました。その前編をお届けします。
(新刊JP編集部)
■人づきあいがあなたの大事な時間を奪っている
―前著『クビでも年収1億円』は非常に話題になりました。本書にも、プロモーションに情熱を傾けて、本業の売り上げが3分の1くらいに落ちてしまったと書かれていらっしゃいますが、書籍が話題になって、仕事面、意識面などで変化はありましたか?
「生活や仕事面では大きな変化ないですね。でも、意識は変わりました。僕の本を読んでアクションを取り始めた読者の皆さんに対して、恥ずかしいことはできないと思うようになりましたね。僕自身、情報発信は常にしていますが、リーダーとしてけん引し続ける存在でなくてはならないという責任感は生まれました」
―前著、そして本書でも小玉さんの実体験がベースとなっています。そういった自分の過去をさらけ出すことに躊躇いはないのですか?
「それはないです。さらけ出して困ることもありませんから(笑)。それよりも、自分の生き方を多くの人が理解してくれているということが嬉しいですね。
もちろん、『それって違うでしょ?』と意見を言ってくる人もいるけれど、そういう反応が返ってくるということも、自分に興味を持ってくれているわけですからありがたいです」
―今回のテーマは「人づきあい」ですが、「今の人づきあいを精査して、無駄な人づきあいをやめよう」と主張されています。このテーマにした理由を教えていただけますか?
「いろいろあるけれど、1つは、みんな時間の使い方が上手くないなと思ったんです。仕事のために本を読んで勉強しなくちゃいけない、でも、時間がなくて本を読めないという人は少なからずいると思いますが、その中の多くは、どうでもいいことに時間を使っているような気がするんですよ。どうでもいいこととは、どうでもいい人間関係から生まれています。付き合いだけの飲み会とか、お金も時間も使ってストレスが溜まるだけですよね。でも、行かなきゃいけない、そうしないと大変なことが起きてしまうと思っている人は多いです。
でも、実際そうでもないんですよ(笑)。意外と行かなくても大丈夫なんです。自分の時間も取れるし、その時間で自分にとって大切なことをすれば、より良いじゃないですか。勉強すれば仕事の成果にも結び付くわけですしね。
あとは、人づきあいでストレスをためて、うつになってしまう人もいらっしゃいますが、そこまで人づきあいについて強迫観念的に考え込まなくても良いと思うんです。嫌われたら駄目とか、そんなことないです。これも本に書きましたが、今、自分がいる場所が全てではなくて、未来は無限に広がっているんです。将来その会社でずっと働き続ける保証はないですし、そこが全てではないと思うことが大切だと訴えたいですね」
―本書で書かれているような「人づきあい」まではいかなくとも、もっと断ったりとか、そういう風にできればいいなとは思います。ただ、嫌われてしまうんじゃないかと思う人もいるはずで、小玉さんは、自分が嫌われることを厭わずに、人づきあいをしていらっしゃると思うのですが、その部分について感じたことはありますか?
「僕は嫌われることより、良い人を繕って仲良くする人間関係が嫌いなので...。良い人を演じるのは虚しいし、ストレスが溜まりますよね。本当の自分じゃないし、良い人じゃなくなった瞬間に人間関係が終わってしまうから。それって、薄っぺらいなと思うんです」
―社会人はそういうことを求められますよね。
「そうですけど、自分を押し殺してまでやることはないと思いますね。嫌われても意外と大丈夫だったよ、というのが結論です(笑)。気になりませんでしたし、ああいうキャラだから、と認識されれば楽ですしね」
―では、人づきあいを整理して困ったこともなかった。
「ないと思います。もちろん、本当に必要な人との交流は続けていて、むしろ交流が濃くなっているので楽しいですよ。
サラリーマン時代を振り返ると、まあ豊か時間を過ごせていなかったなと思いますね。いろんなものにビクビクしながら過ごしていました」
(後編へ続く)
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