モテ、恋愛、セックス、友情...。毎日を謳歌している今時のアラサー女子の本音と生態とは果たして一体どのようなものなのでしょうか?
元AV女優で現在はライター、マンガ家として活躍している峰なゆかさんの『アラサーちゃん 無修正1』(扶桑社/刊)は、週刊『SPA!』の人気連載をまとめた一冊。可愛い絵柄とは裏腹に、今時のアラサー女子の生々しい本音や生態が4コママンガでつづられています。エピソードの中身は恋愛やモテを中心としながら、下ネタがかなり多め。しかし、その分、かなりリアルな"アラサー女子像"が見えてきます。
ここでは本作に掲載されている数多くのエピソードから、その一部を紹介します。
■得意料理は「肉じゃが」はもう古い!
主人公のアラサーちゃん(32歳、職業はパタンナー、巨乳)が、男性から得意料理について聞かれたときに用意している答えが「冷蔵庫の中にあるものでパパッと作ったものかな?」。これを聞いた多くの男性は「あ、料理上手なんだ!」と思ってしまいます。続いて、好きな男性のタイプについて聞かれたときは「自分をもって、こだわりがあって、でもたまにあまえてくれる人」。でも、この回答、どの男性でも当てはまりますよね。
アラサーちゃんは、男が求めている回答をだいたい分かってしまっているのですが、一つだけ分からないのが、「好きな芸能人は?」という質問。「(その男性が)自分で似ていると思っている芸能人をあてるのは無理」とお手上げ状態です。
■自分語りはなくならない
いくつになっても自分語りはなくなりません。男性の自分語りの定番なのが「俺は昔、めちゃくちゃ悪かったんだぜ」伝説です。今では普通に就職して働いている男ほど、「中学の時からタバコを吸っていた」「高校の時に酒飲んで酔っ払った」など、特に聞いてもいない話を嬉しそうに言ってくるもの。
一方、女性の話にこれを当てはめると、「高校生のときでも門限7時で」「NHK以外テレビ見せてもらえなかった」などの「家が厳しかった」伝説になります。そんな女性の自分語りについて「性生活が乱れているヤツほど言うよなー」とは、登場人物の一人であるオラオラくん(32歳、アラサーちゃんの元彼氏、会社経営者)の談。
■「結婚しないの? 孫はいつなの?」と聞いてくる親に...
アラサーになってくると、周囲では結婚して家庭を持つ人が多くなってきます。自分はまだ独身でもいいと思っていても、そこに圧力をかけてくるのが親。「お母さん、孫の顔が見たい」から始まり、「いとこの○○ちゃんのところはもう3人も子どもいるのよ」「△△さんちの□□ちゃんも結婚したのよ」と他の家庭の話を出してきます。アラサーちゃんの母親は、娘の結婚を望むあまり、毎月結婚情報誌を送り、「早めに産んどかなきゃ授業参観のとき子どもがかわいそう!」と言い出します。もちろん親の気持ちも分かりますが、さすがにそこまで言われるとちょっと引いてしまいますよね...。
本編のほかにも、峰さんによる1ページのマンガエッセイ、さらに巻末には峰さんと今をときめく"エッチなお姉さん"壇蜜さんによる対談が掲載されており、アラサー同士によるガールズトークが展開されています。
男女8人の主要人物(アラサーちゃん、オラオラくん、ゆるふわちゃん、ヤリマンちゃん、非モテちゃん、文系くん、サバサバちゃん、大衆君)は、それぞれのタイプが絶妙にデフォルメされており、「自分のことか」と思ってしまうかも知れません。
恋愛や友情、そしてセックス。アラサー女子の本音が詰まった一冊です。
(新刊JP編集部)
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