世の中には年収300万円で人生を送る人もいれば、その一方で、一年で数億円を稼ぎ出す人もいますが、そこにはどんな差があるのでしょうか。やってきたチャンスの量が違う? いえ、そうではありません。成功者たちは「チャンスは平等にやってくる」といいます。
その差は、目の前を通り過ぎていくチャンスをちゃんとつかめたか、そうでないかというところです。"年収5億円社長"の異名をとる平秀信氏は著書『チャンスは1分おきにやってくる』(マイナビ/刊)で、チャンスのつかみ方について徹底指南をしているのでご紹介します。
■できる、できないに関わらず常に「やる意志」を見せる
平さんはチャンスとは仕事のことだといいます。つまり、仕事をたくさんもらえる人こそ、チャンスをつかめるのです。
もし、目の前に仕事がまわってきて、それが今までやったことのないものだとしたら、多くの人は躊躇してしまうのではないでしょうか。それでチャンスをみすみす逃してしまっていることと同じです。まずは、やる意思を見せることが大切。そして、四方八方手を尽くすことで創意工夫が生まれていくのです。
■メールを60秒以内に返す
ビジネスにおいて最も大切なもの。それは時間です。その時間に対する考え方は、例えばメールの返信の速さにもあらわれます。
平さんの部下にメールの返信の遅い人がいました。なぜかと理由を聞いたところ、「よく考えて返すようにしている」と返されました。彼はサポート係ですから、速さを最優先して返信を書いて送り、それでミスが起きて、さらに話がややこしくなっては元も子もないと考えたのかもしれません。
しかし、それでも平さんは、顧客は早く答えが欲しいと思っているといいます。時間は自分だけのものではないですし、相手の時間を大切しなければチャンスは巡ってきません。どんな仕事も速ければ速いほど、「できるヤツ」と評価され、チャンスに結びついていくのです。
■「水道代を稼ぐ」という意識を持つ
普通の人は、まず年収1000万円を目指し、そして1億円プレーヤーと、大きく飛躍した夢を見るもの。しかし、実際のビジネスの現場は華やかな飛躍などなく、地道な積み重ねによってそのお金が稼がれています。
平さんは、もし起業を考えているならば、まずは"水道代を稼ぐ"ことを勧めています。稼ぐというのは労働やサービスを行ってお金を得ること。普通に仕事をしていると、所定の日になると自動的に給料が振り込まれるように思ってしまいますが、本当はそうではありません。起業した場合は自分の手で「稼ぐ」という意識を呼び覚ますことが必要です。そうしなければ、1ヶ月3000円程度の水道代も稼がなければ支払うことはできません。
では、稼ぐために何をすべきでしょうか? 知り合いにマッサージをしてあげる、草取りや犬の散歩の代行...。人が嫌だ、面倒だと思うことを積極的にやり、対価を得るのです。それがビジネスで勝つための入り口。「稼ぐ」ということを知ることが、チャンスをつかむためのポイントなのです。
本書を読むと、少し極端すぎないかと思う部分も出てくることでしょう。しかし、億を稼ぐビジネスパーソンたちは徹底的にビジネスについて考えています。「金を稼ぐ」ということの本質を知り、それを自分のビジネスに当てはめているのです。
巻末では平さんと、バリ島に住む日本人大富豪の"アニキ"こと丸尾孝俊さんとの対談も掲載されています。本書に掲載されている100のチャンスのつかみ方を知り、まずは自分のできるところから実践してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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