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幼少期の英才教育は正しいのか、間違いなのか?

 子育てに正解はない、とよく言われます。

 しつけは何歳までにやらないといけないのか?
 英語学習は何歳からスタートしたらいいのか?
 習い事はなにをやったらいいのか?

 やってみないとわからないことばかりで、さらにそれが子どもにとって本当に正しいことなのかは十数年後にしかわからない。親としては迷うことばかりです。

 親は、「子どもの将来」をどうイメージすればいいのでしょう。子育て世代の人たちにアンケートを実施しました。

 高校時代は野球部に所属し、プロのスカウトからも注目されたことのあるYさん(29歳・男性)
「子どもには特に野球をやらせたいとは思わないけれど、水泳をやっておけばバランス感覚が良くなるから、とりあえずスイミングかな。僕自身が泳げなくて、子どもの頃苦労もしたので」とコメント。

 弁護士のHさん(30歳・男性)
「子どもには僕と同じ弁護士になってほしいですね。なるべく干渉しないようにしますけど、これだけは叶えたいな」と、現実と夢の両方を追求したいようです。

 生後10ヶ月の娘さんがいる母親のKさん(27歳)
「いろんな習い事をさせたいです。何かひとつでも将来につながればいいなと思って」とコメント。

 2歳の男の子がいる商社勤務のキャリアウーマンBさん(33歳)
「これからは英語が必須になるのでそれは勉強させて、仕事の選択の幅を広げてやりたいですね」と話していました。

 親の願いはいろいろですが、では教育のプロは、こんな親御さんの思いをどう感じるのでしょうか。いま話題の教育プロデューサー細川眞紀子さんに話を聞きました。

 細川さんは、現在、6年先まで予約待ちという大人気のスーパー学童『BunBu(ブンブ)学院』を運営する教育プロデューサー。福岡ソフトバンクホークスの捕手・細川亨選手の妻で、一男一女の母でもあります。1月末に刊行された著書『「将来有望」な子どもの育て方 ~20年後を考えた子育て』(アスコム/刊)で、自身の子育て経験やさまざまな教育的知見を通じて練り上げたBunBu学院のメソッドを公開しています。
 細川さんが考える子育ての基本は、「厳しい社会のなかでも、自信をもって、強くしなやかに生き抜ける大人になる」ためには、なにをしたらいいのか、ということ。
 細川さんは、子育ては目先のことよりも「20年後」を見据えてすべきだと提唱します。

「Yさんの『スイミングを習わせたい』ですが、自分を振り返って子どもに同じ思いをさせたくないと考えるのはとても良いことですね。Kさんも習い事をたくさんさせたいとコメントしてますが、いずれにしても習うものについては子どもとよく話し合い、辞めないという約束や、何のためにやりたいのかについて考えさせるようにしましょう。それが継続につながりますし、続ければ何事も才能に変わっていく。続ける大切さを親も子も知ってください。
次にHさん。自分と同じ職業に就かせたいという願いは素敵です。カッコいいパパの背中を見ていたら、子どもは自然に同じ仕事をしたいと思うようになります。時には子どもを職場に連れて行き、何か質問したら詳しく教えてあげてください。
Bさんの英語を身に付けさせて仕事の選択の幅を広げる、というのも素晴らしい。ご自身の商社勤務の経験から強く思ってらっしゃるんでしょうか。いまの子どもが社会に出る頃は、英語は武器ではなく話せて当たり前の時代になるでしょう。英語力の有無が職業選択の幅を左右する時に備え、一刻も早く勉強させてあげてください。
最後に、あなたのお子さんが『将来有望』になるための最初の一歩をお教えしましょう。1日1日が訓練と思って、ぜひ続けてみてください。

●1日10分の学習習慣づけ。カンタンなことからでOK!→脳への刺激をふんだんに
●「夜の発表会」で子どもに今日1日の行動を振り返らせる。→生活習慣が整う
●休日のおでかけは子どもにプランニングさせる。→生活習慣+企画力・想像力がつく
●本を読んだら1行読書感想文。→まとめる力+表現力がつく
●英語は今すぐ! 9歳までにたっぷりと。→言語能力は9歳までが臨界期

いかがですか? ここに挙げたのは一例ですが、これらを軸に20年後を見据えた子育てをしていると、子どもはおのずと『将来有望』な子へと成長します。親も子も一緒にハッピーになりましょう!」

(新刊JP編集部)

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