12月1日、2014年春卒業予定の学生の就職活動が解禁されました。ここ数年、大学生の就職内定率は低調で、今後も急激な回復は期待できないという見方が強いなか、学生は内定を取るために就活マニュアル本を読んだり、セミナーを受けたりしはじめる時期です。
しかし、個々人によって適した就活スタイルがあるはずですし、どうやら性別によっても成功する就活とそうでない就活があるようです。
『女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座』(白河桃子、常見陽平/著、中央公論新社/刊)は、男女間の性差に着目して、女子学生に特化した就職活動の実情と対策を授けてくれる一冊。
男女雇用機会均等法の下とはいえ、未だに「女子だから○○なんでしょ」と、色眼鏡で見てくる人はいます。そして、面接官に彼らのような人が混じっている以上、女子ならでは就職活動や、就職活動がうまくいく女子の傾向は確かに存在するのです。
今回は本書のなかから、本書の著者で人材コンサルタントの常見陽平氏が挙げている、「就職活動がうまくいく女子」の特徴を紹介します。
■「本当はどうなのか?」と考えるクセがある
就活では、真偽問わず様々なうわさが飛び交います。また、企業側にしても学生側に示す“建前”とは別の“本音”があるはず。そういった雑多な情報に踊らされずに「本当はどうなのか?」と常に考え続ける人は就活がうまくいきやすいといえます。
■男友達が多い
これは「モテる」という意味ではなく、単に異性の友達が多いという意味です。女子同士では得られない情報を得ることができますし、彼らと交流を持つことによって考え方の幅も広がるはずです。
■自分に期待されていることに気づいている
自分のやりたいことだけではなく、自分に向いていること、期待されている役割に気づいている女子学生は就活がうまくいきます。最初の分かれ道である「総合職か一般職か」の判断も、このポイントが重要になります。
■「現実的な目標」を持っている
「夢」を持つことは大事ですが、就活はそれだけでは通用しません。自分が将来何を達成したくて、そのために新卒の就活をどう位置づけるかをわかっている人は強いと常見さんはいいます。
■「女子らしさ」と「女子を捨てること」を両立させている
男女平等とはいえ、職場で期待されることは性別によって異なる点は否定できません。
しなやかさ、やさしさ、かわいさなど、女子に期待されていることを意識しつつも、時には“女を捨てて”がむしゃらにやれる。仕事の現場ではその両立が必要になることを理解することは、女子の就活の大きなポイントなのです。
本書には、女子だからこそ考えておきたいキャリアプランや仕事選び、就職活動のやり方が、人事に長く携わっている著者ならではの視点で解説されています。
これから本格化する就職活動。女子学生の方々は説明会やセミナーに行く前に、自分のプランを確認する意味でも本書読んでおくと役立つことがあるかもしれません。
(新刊JP編集部)
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