いわゆる「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」といった問題は、隣国からの「歴史問題ハラスメント」の材料となっている、と著者は断じる。ではなぜそういう問題が終結しないのか。各国の事情に加えて、捏造に加担する日本の学者やジャーナリストの手口についても論理的に分析していく。
朝日新聞などおなじみの事例の他、目をひくのがNHKによる捏造のメカニズムの構造だ。毎年、終戦記念日などに合わせて「新発見」を報じようとするがために、無理をしてしまっているという解説には説得力がある。
慰安婦問題に関連しては、ドイツやソ連などが戦時中に女性に対して行った非道な犯罪行為を客観的に伝えたうえで、日本の研究者が「加害者としての日本」のみに注目し、「被害者としての日本」を置き去りにしていると指摘。ですます調の読みやすい文章ながらも、歴史への造詣を深める奥深い1冊だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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