「怪談」「心霊」などという言葉をネットで検索すると、実に多くのエピソードや写真・動画を目にすることができる。デジタルや科学でさまざまな事象が解析される時代にあっても、人が不思議なもの、怖いものに心惹かれるのは本能と言ってよいのかもしれない。
年齢・性別問わず多くの方にお薦めしたい本書は「新耳袋」や「九十九(つくも)怪談」などで怪談会をリードする著者の新作だ。東京都内の異形が出現する三角の家、山梨のぶどう畑で女性を追いかける光の柱、遺品を探し続ける亡き父など、16の怪談が収められている。
著者が「取材系怪談」と称するように本書は直接取材したものばかりで、体験者の語りでつづられている。ミステリーのように明確なオチはないが、その不思議さこそが怪談としてのリアリティーだろう。読者が結末の先にある「何か」に思い至ったとき、本当の恐怖がやってくるのだ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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