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「スネ夫という処世術」 文・小野寺忍 絵・田渕正敏

  小ざかしい部下や嫌味な上司に対し「こいつ、スネ夫みたいだな」といった感慨を抱く機会は多い。しかし、考えてみればドラえもんワールドでの「スネ夫」とは、意外にすごい奴ではないかというのが本書の基本的な発想だ。
 ホメ上手で誰とでもコミュニケーション良好。機を見るに敏でバランス感覚に優れる。自己演出にたけ、周囲を巧みな弁舌でコントロールする。つまり「スネ夫」は、いわば陰の実力者だ。
 本書はその「スネ夫」流の処世術を利用すれば、オフィスや恋愛などでのトラブルにもっと上手に対処できるはずだと説く。男性ビジネスパーソンが抱えがちな悩みに対し、原作から「スネ夫」のセリフを引用しながら、軽妙な語り口で解決法を探っていく。生きかた指南書とはいえ、かた苦しさはまったくなく、気楽に読める。部下との会話で使えそうなヒントも見つかる1冊だ。

書名:スネ夫という処世術
著者:文・小野寺忍 絵・田渕正敏
発行:トランスワールドジャパン株式会社
定価:1050円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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