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「からだと健康の解体新書」 アーロン・E・キャロル & レイチェル・C・ブリーマン著、長谷川淳司監修、森内薫訳

  こんな話を聞いたことはないだろうか。「暗いところで本を読むと目が悪くなる」「人間は脳の10%しか使ってない」「夜遅く食べると太る」等。しかし、これらは科学的には全て「迷信」という。
 本書は医療と身体にまつわる俗説を科学的なデータに基づいてバッサリ切っていく痛快な一冊。俗説というのは根強いもので、本書の内容を学会で発表したとき医師たちの間でも喧々囂々(けんけんごうごう)の議論が巻き起こったそうだ。
 情報化社会においては、真実と虚偽を見極めるのが非常に重要。こと医療に関しては「ヘルスリテラシー」と呼ばれている能力である。根拠が曖昧なサプリメントや療法、食品に手を出して痛い目にあう前に、本書で「科学的なものの見方」を学んでみてはいかが。
 

書名:からだと健康の解体新書
著者:アーロン・E・キャロル & レイチェル・C・ブリーマン著 長谷川淳司監修、森内薫訳
発行:春秋社
定価:1890円

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