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「0番目の事件簿」メフィスト編集部編

メフィスト
事件
編集
講談社
夕刊フジの書評から
2013/2/15
 まさに「前代未聞」の本である。一線で活躍するミステリー作家11人のデビュー前の習作を当時のままに収録した驚きの作品集だ。
　それぞれの作品には荒削りな個所もあるが、プロとしての現在の志向性がはっきり出ている点は面白い。有栖川有栖氏の「江神シリーズ」や綾辻行人氏の「人形館の殺人」の原型作品もあり、プロになってからの作品と読み比べてみるのも、この本の楽しみ方だろう。
　もう１つの見どころはデビュー前を語るエッセイ。執筆スタイルやサークル活動、交友関係など当時のことが赤裸々に語られ、現在の本格ミステリー史に繋がるものも多い。読み物としても、資料としても楽しめる。
　ミステリーファンや、作家志望者にお勧めの本。

書名：0番目の事件簿
編集：メフィスト編集部発行：講談社定価：1575円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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夕刊フジの書評からの一覧

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『伝説の経営者100人の世界一短い成功哲学』　田原総一朗著
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『書籍　強・金・龍』　竜庵著
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　いまや世代を超えて愛される漫画『鬼滅の刃』。国内ではコミックシリーズ累計発行部数が8000万部を突破。2020年秋には映画化も決定し、世界からも高い評価を得ている。そんな大ヒット漫画から、強く生きるヒントとなる名言をまとめたのが本書だ。 ...
『72歳、今日が人生最高の日』　メイ・マスク著、寺尾まち子・三瓶 稀世訳
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