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「がんになって考えたこと」星野史雄著

  著者は日本で唯一の闘病記専門古書店の店主。妻を乳がんで失ったことを契機に店を立ち上げ、2800冊もの闘病記を集め、読み込んできた。
 2010年、そんな著者自身に大腸がんが見つかった。がんは肝臓と肺にも転移。開腹手術や抗がん剤治療を経て、現在もいつ再発するかわからないがんと闘っている。
 読みどころは、多くの医療情報を知りすぎてしまったがゆえの著者の葛藤だ。がん告知はどうあるべきか。抗がん剤治療は本当に効果があったのか。死に対する恐怖をどうやって紛らわしたらいいか・・・。
 日本人の約30%ががんで死ぬ時代。他人事ではない。がん患者やその家族だけでなく、誰もがいざという時のために読んでおきたい1冊だ。


書名:がんになって考えたこと
著者:星野史雄
出版社:産経新聞出版
定価:1365円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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