秘密結社とか、謎の組織として語られることが多かったフリーメイソン。本当にそうなのか。
近代フリーメイソンが誕生してから、今年は300年にあたる節目の年。このところ日本でも急速に「素顔」がオープンになりつつある。
2011年、東日本大震災の復興支援で、フリーメイソンはかなり派手な動きをした。ペットボトル4万本の水を持って南三陸町を訪ね、気仙沼市には5000人分の食料を届けた。物資を運んだ車には大きく日本語と英語で「フリーメイソン」の横断幕をつけ、メンバーはそろいのジャンパー姿。被災した南三陸町の寺に再建費用として900万円を寄付し、落慶式には会員が駆けつけた。(2017年11月20日、朝日新聞による)。
同紙の取材に、フリーメイソン日本支部事務局長のフィリップ・アンブローズさんは、「日本でここまで表だって外に出たのは初めて」と語り、東京・港区にあるフリーメイソン日本支部の内部も案内している。
社会学者の橋爪大三郎さんの近著『フリーメイソン』も、そうした「実像本」のひとつだ。
世界最古にして最大の友愛組織、フリーメイソン。いつできたか、どんな儀礼があるのか。そもそも宗教団体なのか。
「日本人はなぜ、フリーメイソンをよく理解できないのですか」「ジョージ・ワシントンは、フリーメイソンですか」「フリーメイソンは、ユダヤ人と関係ありますか」「なぜアメリカに、フリーメイソンが多いのですか」など23の質問に丁寧に答える。
「第一部 起源・儀礼・象徴」、「第二部 独立戦争・宗教・ジェンダー」、「第三部 日本・ユダヤ・陰謀論」の三部構成。
週刊ダイヤモンドの2017年9月16日号で、国際問題に詳しい作家の佐藤優さんが「秘密組織の歴史と現状を客観的にまとめている良書」と推奨している。
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