歌舞伎とは、とても人間くさいものである。そこには
喜怒哀楽、美しいものも汚いものもすべてが詰まっていて、
“生きている”ことの醍醐味が手に取るように感じられる。
また、歌舞伎の舞台は基本的に男だけがあがる場所。
男たちがつくりあげていく世界には、粋や義理人情など、
あらゆるところに美学がちりばめられている。
だから歌舞伎を見たことのない男たちにも、
その魅力がわからないはずがないだろう。
新作歌舞伎が豊作の今年は、初心者にはよい機会。
特集では、Pen読者と同世代の花形を中心に登場していただいた。
彼らの舞台への姿勢に触れ、その魅力を感じてほしい。
●始まりから現在まで、その歴史をひも解く。
●「基本のキ」がわかる、初心者のためのQ&A
●まずはマンガで体験、歌舞伎座で過ごす1日。
●演じるものを際立たせる、隈取(くまどり)という化粧法。
●歌舞伎俳優、まるわかり家系図。
●染五郎さん、『勧進帳』のこと教えてください。
●篠山紀信が語る、あの俳優、あのお役。
坂東玉三郎 鷺の精、雲の絶間姫|中村勘三郎 団七九郎兵衛
市川海老蔵 花川戸助六|中村七之助 磯貝伊織之介|片岡仁左衛門 菅丞相
●挑戦し続ける3人の男たちから目を離すな!
市川猿之助|中村勘九郎|中村七之助
●荒事(あらごと)・和事(わごと)、江戸と上方の男、その違いとは?
●中村獅童が案内する、日本最古の劇場・南座。 …ほか。
誌名:Pen7/1号
発売日:2015/6/15
特別定価:670円(税込)