株式会社共同通信社は、昨年全世界の注目を集めたチリ鉱山落盤事故の奇跡の救出を克明に記録した、ジョナサン・フランクリン著 「チリ３３人 ―生存と救出、知られざる記録― 」を２０１１年３月１８日から発売している。
チリの鉱山落盤事故で、鉱山労働者３３人全員が地下に閉じ込められ無事に救出されるまでを克明に記録した英語版「33 Men」が原書。
版権エージェントのタトル・モリによると、同書は克明な記録が評価されて出版希望が殺到、これまでに世界１８カ国以上で発行されることが決まっているとのこと。すでに２月には、アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、ノルウェー、ドイツ、ポルトガルの７カ国で世界に先駆けて同時発売され話題を呼んでいる。
本書は、詳細なデータと100人を越えるインタビューに基づいて、鉱山労働者が閉じ込められた地下と彼らを助けようと懸命に努力する地上の様子を、時系列で克明に追った迫真の記録。これまでの報道では明らかにされていなかった、極限状態に置かれた人間の生き様、地上の医師団や心理学者との対立、かっ藤、欲望と思惑などが生々しくつづられており、単なる救出劇ではなく、人間と人間社会の奥深さを描いたドキュメンタリーとなっている。
著者はこのチリの奇跡の救出を反「９．１１」ととらえている。「９．１１米同時多発テロ」で引き裂かれ、対立に向かった地球世界が、このチリの救出劇をきっかけにひとつにまとまる方向に舵を切り、人間的な思いやりと友愛に向かう、歴史的な出来事であったとしている。
現在電子書籍版も発売中。詳細は（
こちら）から
【書名】 チリ３３人－生存と救出、知られざる記録－
【著者】 ジョナサン・フランクリン
【発行】 株式会社 共同通信社
【価格】 本体２４００円 （税込２５２０円）（電子書籍＝１５００円（税込１５７５円））
