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女性から「信頼される上司」と「嫌われる上司」決定的な違いとは?

  • 書名 『「うん、そうだね」と女性部下に言ったら、「信頼される上司」になれた』
  • 監修・編集・著者名玉居子高敏
  • 出版社名WAVE出版

チームや部署を率いるうえで、部下からの信頼を得ることは不可欠ですが、「自分は部下から信頼されている」と言い切れる上司は決して多くないはず。特に男性上司は、「同性の部下ならまだいいけど、女性メンバーと信頼関係を築くのが苦手...」という人が多いかもしれません。

一方で、女性メンバーの力を引き出すことの重要性は年々増しています。できればマンガの「島耕作」のように、女性部下から絶対的に信頼されるリーダーになりたいものですが、一体どうすればいいのでしょうか?

■女性が職場に求めるものがわからない上司は信頼されない

もはや男性社会の目線で女性を「活用する」時代ではありません。女性に"歩み寄り"、信頼関係を結び、彼女たちの信頼を得ながら一緒に働いていく時代なのです。(『「うん、そうだね」と女性部下に言ったら、「信頼される上司」になれた』P27より)

女性が多い職場安定化&活性化コンサルタントの玉居子高敏さんは、著書『「うん、そうだね」と女性部下に言ったら、「信頼される上司」になれた』(WAVE出版刊)でこんなことを言っています。でも、「女性に歩み寄る」とは具体的にどういうことなのでしょうか?

その一つは、「女性が働きやすい職場」を作ることです。
玉居子さんによると、女性が傾向として求めるのは、「みんなと一緒に働いていて楽しい」「安心して働ける風土がある」など、心理的安全性が確保されている職場なのだそう。逆に、自分の意見が自由に言えなかったり、雰囲気が悪かったり、気遣いのない職場を「働きたくない」と感じます。

福利厚生や待遇ももちろん大切ですが、それ以上に大切なのは、明るくて自由にものが言える雰囲気や、ミスやトラブルをしてもフォローし合える関係性、ギスギスした攻撃的な言葉が飛び交うのではなく、感謝のねぎらいの言葉があふれる環境です。そして、自分のチームや部署をこんな職場にすることは、上司次第でできるはずです。

たとえば、仕事ができるできない関係は関係なく、どのメンバーも自由に意見が言える環境を作るには、上司が自ら積極的に自己開示して、自分がどんな人間で、どんなことを考えているかを知ってもらうことが有効。こうすることで他のメンバーも自分の考えを言いやすくなります。

特に、女性メンバーには、相手の2倍は自己開示をした方がいいそう。そして、その時にはできるだけ「感情」をまじえて話す方が、相手の感覚に訴えやすくなります。

■女性部下からの悩み相談へのNG対応

女性たちは、職場には「心理的安全性」を、そして上司には「安心感」を求めます。

たとえば、仕事量がキャパオーバー気味で疲れ切っている部下から相談を受けた時、

「それを乗り越えることで、君はきっと成長できるよ」
「待遇は良くしているはずだよね」

などと言っていませんか?
実はどちらも、女性部下が上司に言ってほしい言葉ではないそう。

女性たちが上司に求める「安心感」とは、自分が悩みを打ち明けたり、意見を言った時、ひとまずは全部受け止めてくれるということ。悩みに対する改善策や意見についてのリアクションは、その後です。

こうした上司の対応も「心理的安全性のある職場」の一部。女性部下の悩みに対して、打ち返すように「〇〇すればいいんじゃない?」といきなり改善策に踏み込んでしまったり、会議で出た意見に「それは意味ないでしょ」とバッサリ切ってしまう上司は、要注意です。

女性部下、女性スタッフが働きやすい環境を作ることができる上司は、当然信頼されていきます。そして、女性が働きやすい職場は、男性にとっても快適なはず。誰もがのびのびと働ける職場になれば、仕事の成果は自ずとついてくるものです。

コワモテで厳しさだけを前面に出す上司の時代は終わり。
「女性の活躍」がカギになるこれからの社会でリーダーとして輝くために、本書から得られる学びは大きいはずです。

(新刊JP編集部)

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