手帳をスケジュール管理にだけ使っている。また、手帳ではなくスマートフォンのアプリやパソコンを活用しているという人は多いだろう。けれど、手帳をスケジュール管理だけに使うのはもったいない。
紙のシステム手帳を使って、自らの夢を実現させる。使い方次第で、毎日を変え、人生をも変えることができるのだ。
そんな手帳活用法を教えてくれるのが『手帳で夢をかなえる全技術』(高田晃著、明日香出版社刊)だ。本書では、日本手帳マネージメント協会代表理事の高田晃氏が、「自分の人生を自らの手でデザインしていく」ことを目的とした手帳術を紹介する。
高田氏が愛用しているシステム手帳は、溢れんばかりのリフィルが挟み込まれ、百科事典のようになっていて、周囲の人たちに「パンパン手帳」と呼ばれているという。高田氏はいったいどんな手帳の使い方をしているのか。
高田氏によると、手帳は夢を追いかける自分のパートナー。手帳と向き合い、「自分は何者なのか?」「どんな人生にしたいのか?」「そのために、何をしていくべきか?」を真剣に考えていくことで、毎日を充実させ、人生を豊かにしていけるという。
また、デジタルではなく、あえてアナログの手帳を使うことには、3つの理由がある。
1つ目は、手で書くことで、書いたことが記憶に定着しやすい。2つ目は、一元管理のしやすさ。日々のスケジュールだけでなく、自分が大切にしたい価値観や将来の夢、人生計画など、自分の人生に関わる多くの情報を書き込むことが高田氏の手帳の使い方。アナルグならば、これら全てを一元管理できる。3つ目は、パラパラとページをめくることによって何となく見返すことができること。自分の夢や目標を確認する、ページをめくりながら考え事の試行整理を行うといった活用ができる。
では、実際に高田氏はどんな手帳を使用しているのか。それはリング式(バインダータイプ)の手帳だ。このタイプの手帳は自分仕様の形に好き勝手にカスタマイズできるのが強み。これを高田氏は「マイ手帳」と呼んでいる。
自分仕様のマイ手帳をつくり上げるには、自分のスタイルに合わせた「手帳バインダーの選択」、市販のリフィルで自分のニーズを満たせないならば、自作する手段もある「リフィルの選択」、クリアファイルやカードケースなどの「付帯アクセサリーの選択」の3つの要素が重要となる。
ライフスタイルの変化などで、手帳に求める条件も変化していくので、マイ手帳に完成はない。気をつけなければいけないのは、マイ手帳作りに凝りすぎて時間をかけてしまっては、夢実現のために行動する時間が削られてしまう。手帳のカスタマイズをしていく中で、本来の目的は見失わないようにしなければならない。
本書の手帳術の目的は「自分の人生を自らデザインしていく」ことにあり、手帳の使い方ひとつで人生は変えられる、と高田氏は述べる。手帳をうまく活用できていないと感じている人は、本書を参考にアナログのマイ手帳を活用してみてはどうだろう。仕事もプライベートも充実したものになるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)
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