仕事でも恋愛でも、チャンスやご縁は、相手から見て魅力的だったり、輝いて見えていたりする人に訪れるもの。そして、相手からどう見えるかどうかは、生まれ持った姿形以上に、日常のさりげない気遣いであったり、ちょっとした仕草だったりします。これらは、自分次第で変えられるものです。
ちょっとしたことで、魅力的に見えたり、生き生きとして冴えた印象を与えられるなら、やらないよりやった方が得というもの。『ずるい美人』(福山真由美著、WAVE出版刊)はそんなひと工夫や心がけを教えてくれます。
コロナの影響でリモートワークが広がり、会議や打ち合わせなども直接顔を合わせないことが増えた昨今ですが、実は対面で魅力的に見える人と、モニターを通して魅力的に見える人は違います。
実際に会うと魅力的なのに、モニターを通すと疲れた感じ見えてしまったりするのがオンラインの怖いところ。では、モニター越しに見て魅力的に映る人は、どんな人なのでしょうか?
著者の福山真由美さんによると、意識を向けるべきは、「目」と「指先」。乾燥しやすい瞼や目の下は、放っておくとカサカサになって、疲れた印象の顔つきになってしまうので、アイクリームや美容液でケアしている人は多いはず。一方で、忘れがちなのが「目」そのものです。
「乾燥して充血した目」と「うるうるしている目」。
お願いされたり、感謝の気持ちを伝えられた時に心が動くのは、もちろん後者ですよね。これはオンラインでも同じ。モニター越しでも「うるうる」が伝わるように、目薬で常に目の潤いをキープするなど、「目」そのものが与える印象に注意してみましょう。
また、オンラインでは対面以上に手のジェスチャーが相手に強い印象を与えます。特に、指の動きや優雅さや品の良さを印象づけるポイント。指と指の間があいていると、幼い印象になってしまったり、雑な性格に見られてしまったりするそう。どんな動作をするのであれ、モニタに映る時の指先はそろえておくと、相手からは美しく、絵になる動作に映ります。
オンラインでの打ち合わせに備えてせっかくきれいにメイクをしても、部屋が暗かったり、照明や窓からの光の角度が悪かったりすると、目元に影ができて疲れた印象になってしまうことも。
どうしても部屋の中でしっかり光が当たる場所を確保できないなら、パソコンの内蔵カメラの近くに専用のライトを設置すると、顔に影ができにくく、快活な印象に。もう一つ、顔を下から照らすライトがあればさらに効果的です。
そして、ライトをキャッチするためのメイクは、眉頭から鼻筋(Tゾーン)、目の下、鼻の先、あご先に光を集めるように、いつもよりしっかりハイライトを入れるのがコツなのだそう。ファンデーションを塗り込むよりも、アイブロウやアイラインをしっかり入れたり、口紅を明るめの色にしたりと、目元口元をはっきりさせるのがポイントです。
◇
相手から見た自分の印象は、自分で管理できるもの。ここに気づけるかどうかで、長い人生全体で見ると、案外大きな違いができてしまうかもしれません。
本書では、他者からの自分の見え方を意識し、ちょっとしたしぐさや振る舞い、言葉遣いを、相手の反応を計算して整えていくことで、周囲から一目置かれ、魅力的だと思われる「ずるい美人」になる秘訣が明かされています。
相手からいい印象を持たれる仕草や言葉遣いは、大人の教養の一つ。さっそく今日から実践してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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