「それなりに仕事で結果を残しているのに、つい謙遜してしまう」
「面接で自分をアピールするのが苦手」
「自分のキャリアで誇れるものがない」
こんな人は、謙虚で慎み深い「いい人」ですが、実際の能力よりも自己評価が低めなのかもしれません。こういう人ほど普段の仕事や転職・起業といった場面では、自分をうまくアピールできずに、損してしまったりします。
がんばっているのに報われなかったり、アピールすべきところでアピールできずにチャンスを逃したり...。
こんなことに心当たりがあるなら、少しばかり自己意識を変えてみるといいかも。必要以上に自分を大きく見せるのは、あとあと自分の首を絞めることになりがちですが、正当な自信は持っていたいもの。
『転職・副業・起業で夢が実現! 安く売るより高く売れたい』(芝蘭友著、WAVE出版刊)はそんな視点から、転職や独立・起業、もちろん普段の仕事でも「高く売れる人」「需要のある人」になるための自己意識の持ちようを解説しています。
自分はどのような人間で、何を強みとし、どんな人を相手に、何をしているのか。
要は「簡単な自己紹介」ですが、これがすらすらと出てくるようなら、たぶんあなたは「自分を高く売れる人」。でも、そんな人ばかりじゃありませんよね。
自分について人前ではっきり語れない人に欠けているのは、
・自分を表現する言葉
・「現在地」と「ゴール」のギャップを埋めるためのイメージと思考(今取り組んでいる仕事のゴールを思い描き、そこまでのステップを一つ一つ設定する能力)
・「どうしたらできるか」を考える思考(仕事上の困難に対して、あきらめるのではなく、実現する方法を考え出す粘り強さと根気)
・「アフターのアフター」を思い描く想像力(自分の仕事の結果だけでなく、その結果が顧客や仕事相手にもたらす変化まで考慮する想像力)
の4つなのだそう。「自分を表現する言葉」はともかく、その下の3つが欠けている状態では、今の仕事について「自分はこういう人間です」と自信を持って表現するのは難しいのかも。
逆に言えば、上の4つがそろえば、「自分を高く売れる人」になれるということ。
そこでまず大事なのは「自分を表現する言葉」です。
自分について正しく表現するためには、とにもかくにも「今の自分」を知ること。そのために、こんな質問について自分なりに考えてみるといいかもしれません。
1.仕事相手(お客さんなど)の感謝の声を書き出せますか?
2.自分の仕事相手(お客さんなど)が誰かわかっていますか?
3.自分の仕事が、仕事相手(お客さんなど)のどんな不安を解消するものか、わかっていますか?
4.実績は数値化されていますか?
5.過去の実績と今をつなげて考えていますか?
6.受賞歴や資格はありますか?
7.自分のこだわりや主義・主張を言葉にできますか?
8.将来、やりたいことは見えていますか?
9.肩書きはありますか?
これらについて「Yes」と答えられるなら、あなたはもっと自分の仕事や自分の能力に誇りを持っていい人です。謙遜ばかりせずに、自分のやってきたことを話しても、誰も悪い気はしないはずですし、自分の可能性を広げるような、新しいチャンスが舞い込んでくるようになるかも。
◇
ここで紹介したことは、「高く売れる人」になるためにすべきことのごく一部。本書では自信を持って自分を語り、それによって対外的な評価を高めるための考え方と、具体的なワークをさらに掘り下げて解説しています。
謙遜ばかりして損をする自分はもうおしまい。
低すぎる自己評価の目盛を、適正なところまで引き上げて、周囲から正しく評価され、求められる人を目指しませんか?
(新刊JP編集部)
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