夢や目標を達成するためには、「自信」をもつことが大切だと言われる。ただ、この自信が難しいもので、ともするとなくしがちだし、ある日は自信に満ちあふれていたとしても、またある日には不安でいっぱいだったりして、一貫しない。
自信をなくして、よどんだ気持ちでいるときに、自分を取り戻したい。そんなときに実践したいのが「チェンジ・ザ・ラベル」という方法だ。
『Change The Label −人生を変える「自信」のつくり方−』(加藤史子著、サンクチュアリ出版刊)では、メンタルトレーナーとしてスポーツ選手からビジネスパーソンまで結果が求められる人々に寄り添い、指導してきた加藤史子氏が、自ら考案し提唱する誰もが簡単に自信をつけられる方法「チェンジ・ザ・ラベル」を紹介されている。
人間には多かれ少なかれ自己承認欲求がある。これが満たされることで、私たちは自分が認められたと感じ、満足感、充実感をえる。だから私たちは、自己承認が達成されることと自信には深い繋がりがあると考える。
けれど、本書によると、この考え方は「逆も真」なのだ。人から認められることで自信をえることもできる一方で、先に自分で自分のことを認めているから、人も認めてくれるようになるともいえる。では、どうすれば自分を認めることができるのか。
加藤氏が提唱する「チェンジ・ザ・ラベル」とは、無意識のうちに自分に貼り付けたラベルを貼り替えることで、最強の自信を手に入れる方法のこと。
たとえば、自分に「シャイ」というラベルを貼っていると、実際にシャイな人であるという現実をつくってしまう。「人間関係が苦手」というラベルを貼ると、人に会う前から怖さを感じるようになってしまう。
このように、自分で自分に「どのような人か」というラベルを貼り付けていれば、それに現実の性格も引きずられてしまうのだ。逆に言えば、自分自身への認識が変われば、信じていることが変わり、能力も変わり、行動も変わり、周囲からの見られかたも変わる。
では、ラベルを貼り替えるにはどうしたらいいのか。「チェンジ・ザ・ラベル」の方法は5つ。
・自分自身にどんなラベルを貼っているのか見つける
・自由にラベルを貼り替えられるとしたら、どんなラベルがいいのかを考える
・自分が怖れていることを書き出す
・怖れていることの代わりに何を望んでいるのかを考える
・望んでいることが実現するようなラベルを考える
このようにラベルを貼り替えることで、自己肯定感もあげていくことができる。自分が考える「自信がある人」の像をそのまま自分にラベルづけすれば、自分もその方向に変わっていくことができる。人間は短時間では変わらないが、こうした試みを継続していくことで、少しずつ性格は変わっていく。
意識を変えれば、自ずと行動も変わる。自信をつける方法を身につければ、自分が求める結果を出せるようになるはずだ。
(T・N/新刊J P編集部)
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