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いびきをかく人はAGAやEDになりやすい!?睡眠専門医が解説!

  • 書名 『睡眠専門医が考案した いびきを自分で治す方法』
  • 監修・編集・著者名白濱龍太郎
  • 出版社名アスコム

近年、睡眠時無呼吸症候群という病気の名前を耳にする機会が増えてきました。

睡眠時無呼吸症候群とは、文字通り「眠っているときに一時的に呼吸が止まってしまう病気」で、軽症患者や自覚症状のない予備軍も含めると、なんと日本人の5人に1人がこの病気を患っていると言われています。

病気の大きな特徴となるのが「いびき」です。日常的にいびきをかく習慣のある人は、この病気の予備軍か、既に患者になってしまっている可能性もあります。症状が重くなると、高血圧症や動脈硬化の進行にともなう狭心症や心筋梗塞などの循環器系疾患、糖尿病などの代謝系疾患を招き、最悪の場合、突然死のリスクも高めてしまうという非常にこわい病気です。

最近、この病気が体の意外なところにも悪影響を与えるということが分かってきました。 1万人以上の患者さんに睡眠治療を行ってきた、睡眠専門医の白濱龍太郎先生は「睡眠時無呼吸症候群になると、AGA(男性型脱毛症)が進行する可能性があります。また、睡眠時無呼吸症候群の患者がED(勃起不全)なる確率が高いことは、医学的な研究報告がなされています」といいます。男性にとって深刻な悩みであるAGAやEDといびきとの関係について、白濱先生に詳しくお話を伺いました。

■睡眠時無呼吸症候群とAGAの関係とは

いびき(睡眠時無呼吸症候群)がAGAにつながる明確な原因はまだ解明されていないものの、推測されるメカニズムとしては、このようなことが考えられると白濱先生はいいます。

睡眠時無呼吸症候群になると、体内に酸素が取り込まれにくくなります。すると、酸素を全身に送る役割を担う血液の流れが悪くなり、体内の細胞や組織の活性化が進まなくなります。血流が鈍ることにより、毛髪に十分な栄養素が届かなくなり、どんどん弱っていって、最終的には抜けてしまう。そんな歓迎できない負のスパイラルが起こっていることが考えられるわけです。

また、血流の低下は、同時にホルモンバランスの乱れももたらします。AGAは男性ホルモンの作用によって起こる脱毛症の一種ですので、当然これが原因のひとつになっていても不思議はありません。

■いびきの治療はEDの改善につながる

男性にとってもう一つの深刻な問題、EDを引き起こす主な原因は、睡眠時無呼吸症候群による酸素不足がまねく低酸素血症だといわれています。要するに、血の巡りが悪くなることでEDが進行してしまうというわけです。

事実、睡眠時無呼吸症候群とEDを合併している患者さんに、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)という、睡眠時に鼻にマスクを装着し、寝ている間、機械で圧力をかけた空気を鼻から送り込むという治療を1か月行ったところ、約4分の3の患者さんから「EDが改善した」という回答があったという調査報告もあるといいます。

「いびきは、しっかり治療や対策をしていけば、改善が見込める病気です。いびきをかくことを自覚している人、他人からいびきを指摘された経験のある人は、放置しないことが大切です。また、いびきをかいているかどうか自分では分からないという場合は、いびきチェック用のアプリなどで、まずはチェックしてみることをおすすめします」(白濱先生)

白濱先生の著書『睡眠専門医が考案した いびきを自分で治す方法』(アスコム刊)では、自宅で手軽に取り組める「いびき解消メソッド」や、いびきをかかない体をつくる生活習慣のコツなどが多数紹介されています。

最近、薄毛・抜け毛が気になるようになった、夜の生活でいざという時に元気が出ない...という男性のみなさんは、まずはいびきのチェック・改善から取り組んでみてはいかがでしょうか。

(新刊J P編集部)

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