やろうやろうと思っても、つい先延ばしにしてしまう。
なかなか行動に移せない、という人は多いはず。すぐに行動できる人になるにはどうしたらいいのか。
その答えの一つは、ノートを書くことだ。
『結局、すべてを手に入れる すぐやるノート』(青春出版社刊)では、経営者、作家、歌手、アーティスト、ビジネスパーソンなどにメンタルコーチングをベースにした夢実現応援の対話を提供してきたライフ&ビジネス・コーチの藤由達藏氏が、行動したいのに行動できない人のために、ノートに書くだけで行動する自分になる方法を紹介している。
しかし、ノートを書くと本当に行動が変わるのか?
書くことで何が変わるのか。それは、思考や感情を書くと、そのあるがままを受け止めることになる。ネガティブやポジティブな感情、矛盾を含めて、さまざまな思考や感情が自分の内側にはある。
そして、「やりたい」「できない」と、感情が互いに対立や反発すると、人は行動ができなくなると著者。そのとき、ノートに書くことで、自分や状況を俯瞰し、客観的に見ることもできるようになる。
すると、本当はどうしたいのかが整理されていき、行動しやすくなるというのだ。
コーチングでは、コーチという傾聴のプロが話を聞いてくれるが、ノートがその代わりとなり、問題点の整理、感情の整理、行動のステップが「見える化」されるのだ。
気分が乗らないから行動に移せない、というのはよくあること。
では、気分を変えるには、どのようにノートを書けばいいのか。本書では4つのステップを挙げている。
1.「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚」の五感を書き出す。
2.五感のそれぞれの感覚について気分が良くなるものを書く。
3.気分が良くなるものにまつわる思い出や体験を書き出す。
4.思い出しただけで気分が変わるスイッチとなるものを書き、リスト化しておく。
たとえば、ハワイで楽しんだ思い出があるなら、「ハワイの写真」を使う。
「ハワイのワイキキビーチで家族と過ごした思い出」と書き、スイッチになるものは「ハワイの家族写真」と書く。この写真を見ることで、視覚を刺激し、楽しい思い出を思い返し、気分を立て直すようにするのだ。
このように、ノートに書き出していると、慣れてくればノートに書かなくても頭の中で切り替えスイッチができるので、「すぐやる気分」に切り替えられるようになる。
◇
すぐ行動に移せないという人は、本書からノートに書く習慣を身につけてみてはどうだろう。今抱えている問題や感情が整理されて、行動も自ずと変わるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)
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