自分が薄毛であるかは自分が一番わかるもの。
完全にハゲているのならあきらめもつこうというものだが、「少々薄くなってきた」というくらいでは、「周囲にバレたくない」という思考になるのではないか。
ただ、薄毛をそうと見せないためにはかなり技術を要することは、薄毛に悩む人なら経験上わかっているはず。ドライヤー、スタイリング、美容院でのカットまで、薄毛になった個所や薄毛の種類、髪質、本人の顔の形によって「薄毛に見せない方法」は違う。
『最速でバレずに気になる薄毛をカバーする ばっちりキマる for men』(宮本洋平著、すばる舎刊)は美容師である筆者が、プロが使っている様々な技術を駆使して「薄毛がばれにくいヘアスタイルの作り方」を伝授していく。
生え際の両サイドが後退する「M字」の薄毛や、生え際が全体的に後退する「U字」の薄毛、頭頂部が薄くなる「O型」の薄毛など、タイプ別の薄毛を目立たなくする方法はここでは紹介しきれないためあえて書かないが、本書によると具体的な対処の前に知っておくべきことがある。つまり「これを知っておかないと具体的な方法がわかっても効果が出にくい」という類の知識である。
たとえば、ヘアセットをする時は、整髪料を手に取る前にまずやるべきは「シャンプー」だ。頭皮が寝汗や油分でべたついた状態だと、プロの美容師でもうまくセットするのが難しいそう。髪同士がくっついて、地肌の透け感がより強調されてしまうというデメリットもある。
だからこそ、ヘアセット前はシャンプーで髪と地肌の油分を取っておくことが大前提となる。寝る前のシャンプーのようにしっかり洗う必要はなく、さっと泡立ててすすげばOK。
「髪の洗いすぎはよくないのでは」という声もあるが、著者の宮本さんによると髪を一日二回洗ったから薄くなるというのは考えにくいという。
「薄毛が進行したら坊主にすれば目立たない」と、「いざとなったら坊主」は薄毛の人にとってある種「心の支え」である。
しかし、「坊主になったら目立たない」は全員に通用するわけではないようだ。特に毛量が減っている人は、普通に坊主にしたくらいではかえって薄い部分が目立ってしまう。坊主で薄毛を目立たせないようにしたかったら、1㎜か長くても2㎜と、地肌が透けるくらいまで刈り込む必要があるのだ。そしてこの長さをキープするためには毎日の手入れが欠かせない。
本書によると坊主頭にして薄毛が目立たなくなるのは、以下の3タイプだ。
・全体の毛量はしっかりあるが、M字部分だけが進行している
・頭頂部のO部分だけが進行している
・そもそもの量が全体的に少なく、側頭部の毛も薄い
もし当てはまらないのであれば、坊主ではなく、自分の薄毛に合わせたヘアスタイルを模索すべきかもしれない。
論より証拠、写真を見ていただきたい。
左はビフォーで右はアフターだ。写真修正をしたわけでも、植毛をしたわけでもなんでもない。ヘアカットとセットだけで、ここまで変わることができるのだ。
部分的に薄くなる場合、薄くなっていない箇所と薄くなっている箇所とで毛量の差が出てくる。その差によって、薄さがより強調されてしまう。
ビフォーの写真ではサイドの髪が膨らんでいるため、前頭部の薄さがより強調されてしまっているのがわかる。まず、ヘアカットでサイドをスッキリと処理する。
次にセット。この方の場合、サイドと後頭部は薄くなっていないため、ある程度長さがある後頭部とサイドの髪を活かしながらカバーしていく。その際、使う整髪料はこのあと説明する「パウダーワックス」が適している。
薄毛までいかなくても「髪のボリュームが減ってきた」と悩んでいる人は、「パウダーワックス」を有効に使うことでボリュームアップできる。
髪が乾いた状態で、ボリュームが欲しい部分の10㎝ほど上から塩コショウを振りかけるようにかけて、指で根本までなじませたあと、その部分を繰り返しつまんでいくとボリュームが出てくる。
◇
本書を読むと、薄毛を目立たなくする方法のバラエティーに驚くはず。
髪が薄くなり始めても魅力的でいるために、ヘアアレンジは欠かせない。そして自然なアレンジを本書では写真を交えて解説。自分で再現しやすい内容になっている。
「最近髪が気になって」という人は、本書のノウハウを試してみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)
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