本を知る。本で知る。

「ブラック企業依存」に陥りやすい人に共通する特徴とは?

  • 書名 『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました』
  • 監修・編集・著者名汐街コナ著、大石雅之監修、
  • 出版社名サンマーク出版

「わかっているけれど、やめられないこと」はあるだろうか。

例えばトイレに入ってまでスマートフォンをいじってしまう。今の会社に勤めていても何も未来はないのに辞めることができない。健康に悪いとわかっているのに毎日ラーメンを食べてしまう。

やめたほうがいいと分かっているのに、やめられない。
こうした「何かに依存している状態」から抜け出すにはどうすればいいのか。

さまざまな依存症やプチ依存から抜け出した人たちのエピソードが書かれた『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました』(汐街コナ著、大石雅之監修、サンマーク出版刊)には、"やめられない"自分を変える方法が紹介されている。

■「激務が当たり前」ブラック企業から抜け出せない理由は?

100時間の残業が当たり前の会社を辞めたいけれど、辞められない。
この場合、あなたはブラック企業依存かもしれない。

本書の著者である汐街コナさんは、前著『「死ぬくらいから会社辞めれば」ができない理由』(あさ出版刊)でも書いているように、100時間残業当たり前の会社に勤め、死にかけた経験を持つ。

周囲が残業ばかりしていると「残業は当たり前」と思い込んでしまいやすいが、その状態はもはや「洗脳」だ。
「当たり前」と思い込んでしまうと、そこから逃げられないよう心理的な鎖がかかる。こうして現実に戻れなくなるわけだが、「洗脳から始まる依存の一種と言えるのでは」と本書に登場する担当編集者は述べる。
そして、生活のほとんどの時間を仕事に費やしていると、会社だけの世界になる。こうしてつらいことが日常となり、「つらい日常」に依存することになるのだ。

この「ブラック企業依存」に陥りやすい人にはタイプがあるという。

・「仕事ができるかどうか」を基準に自分の価値を考える人
・プライベートがなくても仕方ないと思ってしまう人
・皆つらいんだから我慢しようと思う人

つまり、価値基準を「仕事」や「皆」に置いている人はブラック企業依存に陥りやすい。
そこから抜け出すには、価値基準を「自分」に置くこと。自分が好きなこと、自分が人生で何をすべきか。それが何なのかを考えてみると、ブラック企業から自分の人生を取り戻せるのだ。

スマホ依存やブラック企業依存、恋愛依存など、依存症とは言わないまでも、誰にでもプチ依存はあるはず。やめたくても、やめられないというものがある人は、本書を参考にしてみてはどうだろう。

(新刊JP編集部)

関連記事

あなたの会社にもいる!無意識に組織をダメにする人の正体

No1ホストのトーク術「三流は話す、二流は聞く」一流は?

上司がしてはいけない部下に対する12の言動

ビール腹では成功できない? 依頼が尽きない人気プロ講師への道とは

株式会社オトバンク「新刊JP」

次これ読もう、が見つかる「新刊JP」 日本最大級の書籍紹介ウェブサイト。話題の書籍や新刊本をブックナビゲーターが音声で紹介するインターネットラジオ番組「新刊ラジオ」や、書評記事、イベントレポート、出版業界の動向などを提供するニュースメディア「新刊JPニュース」、旬の作家のインタビューを掲載する「ベストセラーズインタビュー」、書店をフィーチャーした企画や電子書籍レビューなど、本にまつわるコンテンツを豊富に揃えています。あなたの「あ、これ読みたい」が見つかるはずです。

記事一覧 公式サイト

新刊JPニュースの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?