夢や目標を実現したり、ある分野で一流になったり、人生で望むものを手に入れられる人とそうでない人には決定的な違いがあるが、その違いは一つではない。熱意、計画性、思考、行動力。文字通りすべてが違うといっていい。
『超一流の書く習慣』(青木仁志著、アチーブメント出版刊)は成功する人とそうでない人の違いに着目。一流アスリートや上場企業経営者、トップセールスなど「一流」と呼ばれる人の思考や行動の共通点を洗い出していくと同時に、彼らの目標達成のプロセスも解説している。
■目標達成できない人にありがちな10の性質
どんな人が人生で求めるものを手に入れることができるのかを考える時は、反対から考えていくとわかりやすいかもしれない。つまり「成功しない人」の共通点である。本書では「成功の10の障害」として以下のポイントを挙げている。
1、セルフコントロールができない
思考と行動を一致させられず、目標を立ててもその時にやりたいことに流されてしまう。
2、自己概念が低い
自分を低く見積もりすぎ、自分で自分の可能性を限定してしまっている。
3、欲求充足の方法がわかっていない
自分が何を求めているか理解しておらず、それゆえに欲求の充足方法もわからない。
4、意思決定能力の不足
目的や目標に対して効果的な選択かどうかという基準で物事を判断することができない。
5、問題解決能力の不足
困難にぶつかると、ただ困惑するだけで、逃げ道ばかりを探してしまう。
6、パワーパートナーがいない
人を支えることをおろそかにしているため、人の力を借りることができない。
7、言い訳の癖
何事に対しても自分を正当化する癖がついてしまっている。
8、勉強不足
自分の専門分野のはずなのに、テレビのニュースで流れる程度の情報しか持っていない。
9、エネルギー不足
コンディションを整えることができず、そのせいでいつも活力がない。
10、怠惰・ルーズ
本来追求しなければならないものをいい加減に済ませてしまう。
◇
いかがだっただろう。当てはまるものが多かったという人は要注意。ラクに流されて目標が達成できず、自信がつかないので否定的な考え方になり、言い訳の癖がつく失敗のサイクルに入ってしまっているかもしれない。
「成功する人」「一流になる人」は、書く習慣を用いて目標の立て方もその目標へのアプローチも極めて具体的かつ明確で、行動に移しやすいように作っている。彼らがどのように「成し遂げたい目標」と「自分自身の現在地」の距離をマネジメントしているのか。本書から得られる学びは大きいはずだ。
(新刊JP編集部)
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