恋愛マンガといえば、普通は若い人のもの。
異性間の恋愛でも、同性間の恋愛でも、恋愛の当事者は基本的に「若者」です。
ただ、インスタグラムに投稿され月間インプレッション1000万を突破、フォロワーも1.5万人を抱える大人気の恋愛マンガ『ワシたちだって恋をする』(じむ作 アチーブメント出版刊)はちょっと違います。
なんとこの漫画の主人公は御年70歳のおじいさん。なぜお年寄りが主人公の『ワシたちだって恋をする』はここまで大きな人気を得たのでしょうか。
■主人公、マモルがとにかくかわいい!
主人公のマモル(喜多川 守)は散歩が趣味の70歳。結婚をしたことがなく、女っ気もまるでない、そんな男性です。
あるときマモルがいつものように散歩をしていると、一人ベンチに座るおばあさんが目に入ります。そのおばあさんに、マモルは一目で恋に落ちてしまうのです。
ここからが、マモルの可愛いところ!おばあさんになんとか声をかけようとするのですが......
「返事 返してくれたー!」
当たり障りのない天気の話題に返事を返してくれただけで、衝撃を受けてしまいます。
「ワシの心もいい天気じゃーい!!」
この日からマモルとおばあさんこと、志田村千代(通称チヨ)は初々しくも可愛らしいデートを重ねるようになるのです。
■隠された過去にドキドキ
お年寄りの恋愛と若い人の恋愛。その大きな違いは積み重ねてきた過去にあるかもしれません。
マモルとチヨ、それぞれにいろいろな経験を経て歳を重ねてきました。良いこともあれば後ろめたいこともあるでしょう。お互いが抱える過去を知ったとき、はたして二人は......
ちょっと意地悪な友達や謎の組織「独身会」も登場して、二人の恋は波乱の展開を迎えるのです!
■限りある時間だからこそお互いを大切にできる
とあることがきっかけでリハビリが必要な体になってしまったチヨ。そんなチヨをマモルは献身的に支えます。
つらいリハビリの中で、二人は「お散歩」を楽しんでいた何気ない日々が、実はかけがえのないものだったことを知るのです。
誰もがいつかは歳をとります。そのときマモルのように、一生懸命誰かを愛せることはとても素敵なことではないでしょうか。
年齢は関係なく「ワシたちだって」恋をしても良い。一途でまっすぐなマモルの恋路を、読者は応援したくなるのかもしれません。
暖かく優しい、お年寄りの恋愛マンガという新しいジャンルで、あなたも「ほのぼの」してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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