2018年のノーベル物理学賞は、レーザー物理学の研究者3人が受賞しました。
実はこの研究、レーザー照射で角膜を切開するレーシック手術にも応用されているそうです。
裸眼で過ごせるのは、目が悪い人にとっては夢のようなことですが、レーシックの「手術」に抵抗を感じる人は決して少なくはないはずです。
■眼科医がすすめる視力改善のためのトレーニング
眼科専門医の林田康隆さんは著書『眼科専門医が作った 貼るだけで目がよくなるすごい写真』(アスコム刊)で、視力の改善が期待できることとして、次のようなことを挙げています。
・目の「毛様体筋」を鍛えること
・目のコリをほぐすこと、
・脳内視力を鍛えること
「毛様体筋」を鍛える、「脳内視力」、などと聞くと難しく思えますが、これらのトレーニングはごくごくシンプルなものなのだそうです。
■よく見える目に必要なのは、ピント機能と脳内補完
同書によると「毛様体筋」とは、目の中にあるピントを合わせる筋肉のこと。
"目のコリ"とは、パソコンやスマホなど近くばかりを見て毛様体筋の緊張状態が続き、ピントが合いづらくなってしまう状態のことを指します。
また、私たちが目でとらえられる情報は意外にあいまいだということも知っておくべきポイントです。目でとらえた曖昧な情報を補完するのは脳の仕事。この補完能力を「脳内視力」と呼びます。
林田さんは、これらすべては1日1分程度「写真を眺める」だけで改善へのはたらきかけができるとして、同書でトレーニング用の写真を掲載しています。
■目と脳に働きかける「すごい写真」とは
では、写真がどのように「目と脳」の両方に働きかけるのでしょうか?
そこには、次のようなメカニズムがあるのです。
・「ボケた写真に散りばめられた数字を追う」
→ バラバラに位置する数字を追うことで毛様体筋をストレッチ、ピンボケした写真から情報を引き出すことで脳内視力を鍛える。
・「巨大迷路を目で歩く」
→ 立体感によりピント調整機能が鍛えられ、道を探すことで脳が刺激される。
・「手前と奥の景色を交互に30秒ずつ眺める」
→ 遠近を交互に眺めることで毛様体筋を鍛え、脳をリラックスさせる。
他にも、目のコリをほぐす奥行きのある写真や、疲れた目と脳を休ませる夕焼けの写真など、さまざまな写真が掲載され、楽しみながら実践できます。
◇
目のメンテナンスで大切なのは、継続すること。
リビング、キッチン、寝室、トイレ、洗面所、デスクの近くなど、好きなところに写真を貼れば、毎日それを眺めることで気軽にトレーニングができます。
実はこの本は、40万部を超えるベストセラーとなった『1日1分見るだけで 目がよくなる28のすごい写真』(アスコム刊)の続編。「貼る」というコンセプトを加えることでより簡単に続けらえるようになっています。
近視や疲れ目、ドライアイなど、現代人は目のトラブルと背中合わせ。問題の早期発見のためにも、普段から目のケアとトレーニングを採り入れてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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