あなたが「正しい」と思っている英語、実は、ネイティブが相手だと誤解される残念な英語かもしれません。
しかも、相手があなたのことを、強引な人とか、かなり失礼な人だと見られている可能性があります。
もちろん、「英語ネイティブではないから、英語がわからないのはしょうがない」と理解してくれる人も多いとは思います。でも、それなりに英語が話せる日本人が「正しい」と思っている英語を話してしまうと、誤解されたり、仲良くなりたくないなと思われてしまったりすることもあるといいます。
あなたは大丈夫でしょうか?
■相手の能力をネタにしている「can」
「~できますか?」という日本語につられて、教科書通り、Can you…?と訳していませんか?
例えば、「日本語、話せますか?」と聞きたくて、
Can you speak Japanese?
と言ってしまってはいないでしょうか。
この英語、実は「英語を話せるだけの能力はありますか?」と相手の能力に言及している大変失礼な言い方です。場合によっては相手を怒らせてしまうかも。だから、こういう場合は、
Do you speak Japanese?
と言いましょう。こうすれば、相手の能力ではなく習慣として尋ねることになるので、角が立ちません。
■威張り散らしているように見られる「I want」
何か飲み物がほしいとき、
I want something to drink.
と言ってはいませんか?
実はこの英語、とっても失礼にあたるんです。だから、相手によってはムッとされるかもしれません。学校ではおなじみの表現なのですが、これだと「何か~するものがほしいから持ってこい」と威張って聞こえてしまいます。
ネイティブは
I’d like something to drink.
と言って、相手にお願いするニュアンスを含めて伝えます。
■相手をバカにしている「No. let’s not.」
Let’sと誘われたときの返事はYes, let’s.かNo, let’s not.と学校で習いましたか?でも、
Let’s have lunch.
と誘われたとき、都合がつかないから断ろうと思い、
No, let’s not.
と答えたら、もしかしたらもう二度と誘われないかも。というのも、「No, let’s not.」は「いいえ、そんなことはしませんよ」という相手を少しバカにした返事なのです。
断るときは、最初に、「I’m afraid…」もしくは「I’m sorry …」をつけて、「すみませんが...」「申し訳ありませんが…」という気持ちを伝えます。この場合なら、
I’m afraid I can’t.
「申し訳ないけど、無理そう」と言うと、関係性にヒビが入ることなく上手に断ることができます。
このように、学校で習った「正しい」英語をそのまま使ってしまうと、場合によっては、自分の印象を悪くしてしまうことも…
そういった事態を避けるためにも、せひとも読んでおきたいのが『mini版もしもネイティブが中学英語を教えたら』(デイビッド・セイン著、アスコム刊)。「ネイティブと英語で話したい!」と思う方は、ネイティブのリアルな視点から、中学英語のポイントをおさらいしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
『mini版もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)