「最近、髪が薄くなったかも」
「抜け毛が増えた気がする」
こんなことを感じると、「どんどん薄毛が進行するんじゃないか」と心配でたまらなくなる人は多いはず。あるいは、すでに髪が薄くなってきていて、日々ケアに励んでいる人もいるかもしれません。
ところで、薄毛にはいくつかのパターンがありますよね。
頭頂部が薄くなる「O字タイプ」、額の両サイドから薄くなる「M字タイプ」や「A字タイプ」、全体的に薄くなる人も、分け目から薄くなる人も。耳の周りが薄くなる人もいます。
実は、これらの薄毛のタイプによって、有効なケアが異なることを知っていましたか?
■手当たり次第にやってもダメ!効果的な育毛は自分の「薄毛タイプ」を知るところから
ヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」を経営し、実に95%以上の顧客の髪の状態を改善させた育毛のカリスマ・辻敦哉さんは、自身の育毛法を『世界一簡単な髪が増える方法』(アスコム刊)として一冊の本にまとめています。
辻さんによると、薄毛のタイプによって健康状態にある傾向があるそう。
・「О字タイプ」は、ストレスで筋肉が緊張し、血圧が高い。心臓に負担がかかっている。
・「M字タイプ」「A字タイプ」は、目を酷使していて、眼精疲労がたまっている。ホル
モンバランスが乱れている
・「全体タイプ」「分け目タイプ」は、疲れや緊張が抜けず、生命力が弱っている。腎臓が衰えている
・「耳まわりタイプ」は、精神的な緊張があり、特に首まわりが硬くなっている
薄毛の原因は、遺伝だと思われがちですが、それは原因のごく一部にすぎません。高血圧や眼精疲労といった健康状態こそが薄毛の大きな原因であり、自分の健康状態や薄毛のタイプに即したケアをすることで、より大きな成果が期待できるといいます。
■「M字ハゲ」に効く簡単マッサージとは
たとえば、生え際から薄くなる「M字タイプ」や「A字タイプ」には、「まゆ毛つかみ」が有効です。
目のまわりには、「清明(せいめい)」など、眼精疲労に有効なツボがたくさんあります。こうしたツボを一気に刺激できるのが、まゆ毛つかみです。
1)瞼(まぶた)の目頭の部分に、親指を当てます
2)人差し指も使い、まゆ毛を皮ごとはさむようにつまみます。下から親指が、上から人差し指が、まゆ毛をはさむかたちとなります
3)目頭から目尻まで2~3秒かけて到達するペースで、3~4か所をつまみましょう。
このマッサージによって目の周りの緊張がゆるみ、眼精疲労の軽減、そして「M字タイプ」や「A字タイプ」の薄毛のケア・予防につながるといいます。
本書では、他のタイプの薄毛についても、1日5分程度で簡単にでき、効果が期待できるケアメソッドが多数紹介されています。
また、「市販の育毛剤には、かえって薄毛を促進するものも多い」「お湯だけで洗髪する『湯シャン』は洗い残しが多くなる」「ノンシリコンシャンプーこそ要注意」など、巷で噂される育毛にまつわる話に疑問をぶつける内容もちりばめられているので、薄毛が気になる人は、手に取ると発見が多いはずです。
(新刊JP編集部)