普段の生活から健康に気をつけたいけれど、どこまでやったらいいのか分からないという人は多いはず。加齢によって体力の衰えを感じる毎日の中で、本当に気をつけるべきことは一体なんのでしょうか?
『ズルい健康法』(平松類、おかのきんや/著、自由国民社/刊)は、「医学界の池上彰」の異名を持つ医学博士の平松類さんが、「健康」についてわかりやすく説明した一冊。登場人物との対話形式でアドバイスが語られているので、前提知識は一切必要ありません。
本書では食生活や生活習慣といった基本的なところから、毛髪やシモといったあまり他人に相談しにくい話、がんの話まで広くカバーしています。ここではその中から、「生活習慣」において気をつけるべきことをご紹介しましょう。
■お風呂は毎日入る必要なし
お風呂に毎日入らないといけないと思っていませんか。お風呂が健康にとって良い点は、きれいにするということよりもリラックス効果だといいます。だから、もしリラックスできているのであれば、無理にお風呂に入る必要はありません。
また、入浴前には十分に水分を取っておきましょう。急に熱いお湯に入ると体から水分がなくなり、血管がつまってしまう可能性があります。
■休日長く寝るにしても1~2時間程度。
平日の睡眠時間は5時間程度だけど、休日は10時間くらい寝ているというビジネスパーソンは多いはず。休みだし平日のために「寝だめ」をしようと思っている人もいるでしょう。
しかし、人間は「寝だめ」をすることはできません。睡眠は「借金を返すこと」はできても、「貯金をすること」はできないといいます。少しばかり長く寝ることは借金を返すことにつながりますが、余計に寝てしまうと睡眠リズムが壊れて睡眠が浅くなってしまうので気をつけましょう。
■「○○のふたが開けられない」と死亡率が上がる?
体の衰えを知るときに有効だとしているのが、「ふたを開けられるかどうか」です。男性ならばジャムのフタ、女性ならばペットボトルのフタ。これらのフタを開けられないとさすがに「衰えすぎ」です。フタを開けられるようになれば死亡率は30%下がるとのこと。
運動をしていなくても、毎日の家事は良い運動になっていることが多く、必要な運動量は工夫をすれば生活の中で補うことができます。ただ、本当に何もしていない状態はNG。フタも開けられなくなったら意識的に運動をしましょう。
健康に毎日を過ごすには普段から意識をすることが大切。でも、何も自分でストレスを感じるくらい節制しろといっているわけではありません。『ズルい健康法』では、「そこまで気にしなくてもいいんですよ」というスタンスで、その方法を教えてくれるのでものぐさな人でも実践できるはず。
健康診断で引っかかってしまった人も、ちょっと体がしんどくなってきたなという人も、参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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