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外国人たちが思わず「使いたい」と思う日本語とは?

 日本語を学ぶ外国人が「こんな便利な言葉はほかにない!」と驚く日本語があります。
それは、「どうも」です。
そう語るのは、外国人に日本語を教えて25年以上のベテラン日本語講師・長尾昭子さん。
日本人からすると、何を言おうとしているのかハッキリしない、中途半端な言葉と思いがちですが、外国人からみると、お礼を言いたいとき、謝りたいとき、あいさつしたいときなど、いろんなケースで使えて、しかもひとこと言うだけでいいという「どうも」の便利さは、感激モノなのだそうです。「こんなに便利な言葉は自分たちの母国語にはない」とよく言われるそうです。
外国人に日本語を教えるなら、まず「どうも」がオススメです。

ほかにも、外国人が絶賛する日本語はないのでしょうか。長尾さんに聞きました。

■外国人が「美しい!」と絶賛する日本語は?
ロマンチックで響きが美しいと外国人に人気の日本語、それが「琴線に触れる」です。
物事に感動する心の動きを、触れただけで鳴る琴の糸にたとえた日本語です。
外国人にはその言葉の情景と音の響きが日本的で美しいと評価されています。

■外国人が「使ってみたい!」と思う日本語は?
あなたは「阿吽の呼吸」という言葉を使ったことはありますか?
長尾さんによると、実はこの言葉、外国人が「使ってみたい」と思う日本語の上位にある言葉だそう。
2人以上が1つのことをするときの微妙なタイミングや気持ちの一致を表す、この日本語。神社の狛犬やお寺の仁王像、沖縄のシーサーなどの像のモチーフで、口があいている方を阿形、閉じている方を吽形と呼ぶのですが、そこから転じた言葉です。そういったモチーフを見た外国人が「カッコいい」と感銘を受け、自分でも使ってみたいと思うそうです。

■日本人が意外に知らない日本語のこと
最近、日本を訪れる外国人観光客が増えてきています。また、2020年に開催される東京オリンピックを見据えて、外国人とコミュニケーションを取るために、英語を勉強する人が増えてきています。しかし、外国人が知りたいのは日本のことや日本語のこと。例えば、「ピンからキリまで」の「ピン」はどういうことか、「気が置けない」がどういう意味なのか、説明できますか? 日本語のことを知っておくことはとても大切なのです。

このような、日本人がよく使うけど意外に説明できない、ちゃんと理解できていない日本語を集めた本がいま話題になっています。それが『もう一度学ぶ日本語』(アスコム/刊)です。
著者は前出の長尾さんと30年以上日本で英語講師をしているデイビッド・セインさん。外国人が知りたい日本語、外国人に教えると喜ばれる日本語などをわかりやすく解説した本です。
「こういうことを知りたかった!」「誰にも聞けなかった長年の謎が解け、スッキリしました」「外国人の友だちに自信を持って日本語を紹介できます!」などといった反響があるそうです。
この機会に、もう一度日本語を学び直してみてはいかがですか。
(新刊JP編集部)

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