村上春樹氏にまた新たな勲章が加わるかもしれない。
スペインの権威ある文学賞「アストゥリアス皇太子賞」の文学部門の候補者27人のなかに、村上氏が入っていることをスペインの日刊紙「El Pais」が報じている。
アストゥリアス皇太子賞は、その名の通りスペインのアストゥリアス皇太子が主宰し、文学部門では全世界の劇作家や詩人、小説家などのなかから最も優れた人物を選出する。過去にはポール・オースター(アメリカ・2006年)、レナード・コーエン(カナダ・2011年)、フィリップ・ロス(アメリカ・2012年)といった名だたる面々が受賞している、世界的な文学賞だ。
過去に日本人の受賞はないが、「コミュニケーションおよびヒューマニズム部門」では、2012年に「スーパーマリオシリーズ」や「ドンキーコングシリーズ」の生みの親として知られるゲームプロデューサーの宮本茂氏が受賞している。
気になるのが「文学部門」の今年の候補者だが、村上氏と同じく長年ノーベル文学賞の候補として取り沙汰されているアドニス(シリア・詩人)やジェームズ・ソルター(アメリカ・小説家)、イアン・マキューアン(イギリス・小説家/劇作家)、レオナルド・パドゥーラ・フエンテス(キューバ・小説家)、トム・ストッパード(イギリス・劇作家/脚本家)など、いずれも世界的に評価の高い書き手ばかり。
こうしたメンバーのなかで村上氏の受賞はあるのか。
発表は現地時間の今日12時に、スペインのオビエドで行われる予定だ。
(新刊JP編集部)
参考記事:Adonis, Stoppard, Murakami, Salter y Padura, favoritos al Princesa de Asturias de las Letras(El Pais)
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