「今年こそは何か資格を取るぞ!」毎年、年初めにそう意気込んでは「忙しくて勉強できないまま1年が終わった…」というような日々を繰り返してはいないでしょうか。
特にキャリアに直結するような難関資格に挑戦する場合、「忙しくて勉強する時間が取れなかった」は言い訳になりません。でも、普段忙しい中で勉強をする習慣を身につけるのは大変なこと。
今回から4回にわたり、難関資格受験予備校「フォーサイト」の設立者である山田浩司さんが執筆した
『難関資格が取れる勉強法』(幻冬舎/刊)を通して、“難関資格をパスするための勉強法”を紹介していきます。
山田さんの教え子には、深夜まで残業をしながら難関といわれる資格試験に合格した人たちが数多くいます。そんな山田さんのメソッドは、資格試験合格を目指す人たちにとって大いに参考になるはずです。
■「忙しくて勉強する時間がない」は“アメとムチ”で克服すべし
さて、冒頭の「忙しくて勉強する時間がない」問題をどのように克服すべきでしょうか。
まず、山田さんは勉強を他のものに置きかえて説明します。「忙しくてデートする暇がない」「忙しくてライブのチケットを買ったけど忙しくて行けない」という人はあまりいないでしょう。前者は2、3回くらい忙しいといって断ってもいいかもしれませんが、何度も断っていればいずれはフラれてしまいます。また、後者は多くの人がなんとかスケジュールを調整するのではないでしょうか。
つまり、「忙しくて勉強する時間がない」の時間のマネジメントができていないことに起因します。
家に帰ってからテレビを見ている時間など、ぼんやりとしている時間もあるでしょう。そういった時間を勉強時間にあてることができるはず。でも、やらない。それは一言で言えば「やりたくないから」です。
では、やる気を起こさせるにはどうすればいいのでしょうか。
よく知られている方法が「アメとムチ」です。つまり、がんばったご褒美としてインセンティブをつけるのです。
例えば毎日2時間勉強できたら晩酌ができるなど、自分の好きなものを禁止し、勉強ができたらご褒美として解禁をするというやり方があります。それでも誘惑に負けてしまう場合は、家族や恋人など親しい人を巻き込むという手がおすすめ。自分を監視してもらったり、自分の好きなものを排除してもらったりすることで、アメとムチを使い分けるのです。
そこまでしなくても…と思う人もいるかもしれませんが、そこまでしないとやらないのが勉強です。
■モチベーションを高める秘訣
いくら資格に挑んでも、モチベーションが高くないと勉強は長続きしませんし、受かるものも受かりません。
では、モチベーションを高めるにはどうすればいいのか?
山田さんは、勉強をする意味をじっくり考えることをすすめています。つまり、なぜ「いま」勉強しなければいけないのかということを具体的に考えるのです。
また、もう一つ大切なことがあります。それは、とにかく試験を受けてみるということ。例えば社会保険労務士試験は毎年8月、行政書士試験は毎年11月というように、資格試験の日程はあらかじめ決まっています。受かるはずがないから受けないのではなく、受かる可能性があるなら受けてみる。一度受けてみることで見えてくることもあり、次の試験に経験を生かすこともできるはず。
怖気づかずに「自分はやればできる」という信念を持って挑むことが大切なのです。
今回は具体的な勉強法の前段階となる時間の作り方と、モチベーションの上げ方を紹介しました。そして、次回は学習計画をどのように立てるかということに触れていきます。難関資格試験を突破するには、合格までの道筋をしっかり作ることが必要。いつも途中で挫折してしまう…という人は注目していてください。
(新刊JP編集部)
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