あなたは自分の名前が好きだろうか。
もし嫌いなのであれば、それはとても勿体ないことかもしれない。
一生付き合っていかなければいけない自分の名前には、あなたが求められている役割が込められているのだから。
『ことだま50音「名前」占い』(水蓮/著、ディスカヴァー・トゥエンティワン/刊)は雑誌などで人気のことだま鑑定師・水蓮さんが、ひらがな50音が持っているそれぞれの役割や意味を教えてくれる一冊。
今回、新刊JPは水蓮さんにインタビューを行い、名前の持っている意味やその大切さについてお話をうかがった。その前編をお送りする。
(インタビュー・構成:金井元貴)
■名前の呼ばれ方で分かる、あなたの求められている役割
――水蓮さんが「ことだま鑑定」を始めたきっかけを教えていただけますか?
水蓮:もともと小さな頃から人の役に立つ仕事がしたいと思っていたことがあります。実は1歳のときにひどい火傷を負って、お医者さんや看護士さんに命を助けてもらった経験があるんです。入退院を繰り返していた時期に、同じ病室の方が死んでしまいそうになったりこともありましたし、こういったバックボーンが「ことだま鑑定」に結び付いているように思います。
――実際に「ことだま鑑定」を始めたのは?
水蓮:2008年頃ですね。いろいろな会社を転々とする中で人間関係のトラブルに巻き込まれたんです。そこで出会った本がひすいこたろうさんの『名言セラピー』(ディスカヴァートゥエンティワン刊)でした。この本を読んでひすいさんのファンになり、生まれて初めてメールマガジンを購読するようになったのですが、そのメルマガに「可愛いのにモテない女の子の共通点は自分の名前が好きではないこと」ということが書かれていたんですね。「確かにそうかもしれない」と思って、最初はなんとなく面白そう程度の気持ちで、「ことだま」について勉強しはじめました。多分、自分の性にあったんでしょうね。それから3年間で約2000名のお名前を鑑定させてもらい、2012年に独立してオリジナルの鑑定法「水蓮流ことだま鑑定」を立ち上げて、鑑定や講座をしながら今に至ります。
――それまではどのようなお仕事をされていたのですか?
水蓮:17年間、OLとして働いていました。ゲーム会社で営業事務ですとか、メイクの勉強をしてメイクアップの仕事をしたり、ブライダルプランナーをしたり……。いろいろやりましたね。独立までは「ことだま鑑定」と掛け持ちで仕事をしていました。
――『ことだま50音「名前」占い』はひらがな1音1音をもとに、その人の性格や役割について説明していきます。これは「名前」と書いてありますが、「名字」はそれに当てはまらないのですか?
水蓮:名字もあてはまります。わたしたち日本人の名前の付け方の法則は、日本の神様の名前の法則と同じです。例えば、神々の名前の法則を、人名に置き換えてみましょう。
『天野照子さん』の場合、「天野」(属性=名字)は何家に属する人かを意味します。次に「照子」(役割=名前)はどのような、役割、使命を担う人か、ということを示します。そして最後に「さん」(神号=敬称)は第三者から敬意をこめられ、どう呼ばれている人かとなります。名前は、ずばり「使命・役割」をあらわしているのです。
日本の神々と同じく、わたしたち日本人も「氏名」に、「使命」を授かっています。名字は家系の使命、名前は個人の使命です。古くから、日本では家の役割を大切にしてきました。しかし、現代は個人の役割が大切な時代なので、下の名前に焦点をあてているのです。
でも、会社では名字で呼ばれる人が多いと思いますので、そういう場合は名字を診断してもいいのかもしれません。
――あだ名も当てはまるのですか?
水蓮:当てはまりますね。実は呼ばれ方によってその人たちが自分に何を求めているかが分かるんです。呼んでいる方が自分にどんな力を求めているかが出るんですね。例えば、今、ペットにつける名前として「ココちゃん」という名前が人気なのですが、「こ」はこつこつ積み上げるという意味です。実は日本人の名前にも「こ」がつく人は多かったのですが、一時期少なくなり、また増え始めているという傾向があるように思います。時代が「こ」がつく名前を望んでいるんでしょうね。
(後編に続く)
■発売記念イベント開催
2015年1月31日に紀伊國屋書店新宿本店8Fイベントスペースにて「ことだま占い鑑定」イベントが行われます。参加方法などの詳細は下記のURLから。
http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20141205174705.html
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