どんな女性にとっても、乾燥肌やニキビ、しみ、かぶれといった肌トラブルは大敵でしょう。
だからこそ、スキンケアや紫外線防止など、日々の努力は欠かせません。
しかし、同じくらい「毎日やっていること」の中に、実は肌を傷めてしまう習慣があるのを知っていますか?
『肌のきれいな人がやっていること、いないこと~月1万人を診る人気皮膚科医が自分の肌で試した本物の美肌法』(あさ出版/刊)の著者で皮膚科医の菅原由香子さんが指摘しているのは「洗髪」です。頭皮をきれいにするための洗髪に隠された意外なリスクとは、一体どのようなものなのでしょうか。
■お顔の肌には刺激が強すぎる シャンプーは肌荒れのもと
市販されているシャンプー類は、実は私たちが考えているよりもかなり強い洗浄成分が含まれています。
だから、頭皮を洗うぶんには良くても、体の中でもいちばん弱いとされる顔の皮膚に付着すると、刺激が強すぎて肌荒れの原因となってしまうのです。しかも、シャンプーは一度肌につくとしばらく取れないため、「あとで顔を洗えばいいか」と考えるのではなく、シャンプーを頭皮以外につけない工夫が必要です。
前を向いたり、下を向いて洗髪すると、どうしてもシャンプーが顔についてしまうので、頭を後ろに反らしたり、横に倒しながら髪を洗うのがおすすめ。
これは「ノンシリコン」「頭皮にやさしい」などとうたわれているシャンプーにも同じことがいえます。
■トリートメントの化学成分がついた手で基礎化粧品をつけると…
また、トリートメントも顔の肌荒れの原因になりえます。
多くの女性は、髪を洗い終えると、お風呂上がりに髪をタオルで束ねますが、この時に髪に残っているトリートメントが手に付きます。
シャンプーと同じように、トリートメントも一度肌につくととれにくいので、洗い流しても手に残ってしまいますから、その手で基礎化粧品をつけるとトリートメントに含まれる化学物質を顔に塗ってしまうことになるため、肌荒れを起こしやすいのです。
シャンプーやトリートメントによる肌荒れに心当たりがあるなら、これらが顔や手に付着したり、残らないようにするだけでも、状態は改善するかもしれません。
本書には、肌荒れのリスクが少なく、髪と頭皮を健康にする、固形石けんを使った洗髪方法についても取り上げられていますので、健康的な美肌を目指す人は参考にしてみるといいかもしれません。
(新刊JP編集部)
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