「世界で一番有名な大学」として、多くの人はまっさきに「ハーバード大学」を思い浮かべるのではないでしょうか。
ハーバード大学と言えば、いわずとしれた名門中の名門。ノーベル賞受賞者や政治家、起業家、芸術家、俳優など世界レベルの人材を常に輩出し続けて……あまりにも有名すぎて、こんな説明は不要ですよね。
では、ハーバード大学に通うエリートたちは、私たちとどんなところが違うのでしょうか? 実はハーバード大学にいる学生たちは、学力試験で入学できたわけではありません。
『人生が2000%うまくいく ハーバードの秘密』(左門新/著、三笠書房/刊)には、ハーバード大学の卒業生たちが各分野で活躍できるその理由が書かれた一冊。誰もが、この秘密を日々の仕事や生活に活かせば、きっとハーバード卒業生と同じようにうまく生きることができるでしょう。
■ハーバードは「学力」ではなく「○○」を重視する
これはとても意外なことかもしれませんが、ハーバード大学に入るための筆記試験は存在しません。書類選考によるAO入試です。
つまり、単純な学力ではなく「どういう人間なのか」を重視するというのです。
ハーバードが最も重視する要素の一つに「EQ」と呼ばれるものがあります。これは日本語で「情動指数」と訳されるもので、相手の話を聞いてそれを受け入れることができ、自分を相手に理解させるコミュニケーション力を意味します。
一人ひとり生徒と面接をして、この力があることを把握した上で受け入れる。この、学力よりもコミュニケーション能力を評価するという視点は、私たちにとって馴染みがないものですよね。
でも、実際に社会で成功をおさめる上で重要なのは、このコミュニケーション能力です。ハーバードは、このコミュニケーション能力を養う教育が大切だと認識しているんですね。
■教育目標は「リーダーシップを培う人材を育てる」
もう一つ、AO入試で重視される能力が「人に好かれ、信頼され、目をかけてもらえるパーソナリティー」であるといいます。
実は欧米社会では、会社でも大学でも、常に複数人からの“推薦状”が必要です。そして推薦者は誰でもいいというわけではなく、信頼できる推薦者でないと取り合ってもらえません。
そして、コミュニケーション能力と推薦される人間性は、そのまま「よきリーダーになれるか」という素質をあらわすものです。ハーバード大学の教育目標は、世界中の様々な分野における未来のリーダーを育てること。徳や人望などを備えられる人材を、ハーバードは求めているのです。
ハーバードの学生に求めている能力が「学力」ではないとすれば、誰にでも門戸は開いていると考えることができます。学力はどうしても優劣がついてしまうものですが、リーダーシップは心の持ちようであり、取り組む姿勢によって培うことができます。
実はこの部分が、ハーバードの卒業生たちがさまざまなジャンルで活躍できる、その理由の「肝」といえるはず。単純な学力ではない、人間力の高さが本当の成功に結び付いていくのです。
本書はそんなハーバードの学生たちが学んでいる“秘密の教え”をまとめた一冊。知って実践すれば、人生が飛躍的にうまくいくメソッドばかりですよ。
(新刊JP編集部)
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