人によっては、職場は家庭以上に過ごす時間が長い場所です。だから、雰囲気が悪かったり、エネルギーを奪い合ったりするだけの職場にいると、たとえ、今は業績がよかったとしても疲れてしまいます。
では、“よい職場”とはどんなところなのでしょうか。銀座まるかん柴村グループの代表である柴村恵美子さんは『斎藤一人 天が味方する「引き寄せの法則」』(PHP研究所/刊)の中で、「お互いがエネルギーを与え合う職場」だといいます。
エネルギーは私たちの活動の源となるものですが、具体的にエネルギーを与え合っている職場には、どんな特徴があるのでしょうか?
■社長は威張らない、なめられない
まず、社長と上司の振る舞い方としては「威張らない」ことが大事です。社長は一番偉いのだから、と思うかもしれませんが、それはNG。もちろん上司も同じです。得意先や社長に威張られて奪われたエネルギーを、部下から取り戻そうとすれば負の連鎖が起こってしまいます。
一方で、「なめられてもいけない」のも社長であり上司です。部下たちからなめられている社長や上司がいる会社は、全体として士気が下がりがち。少なからず威厳は持つべきです。
しかし、怒ることによって威厳を保とうするのはいけません。叱るときは愛をもって接し、指摘してあげましょう。そうすれば、部下とよい関係を築くことができるはずです。
■“笑顔”と“うなずき”で愛される社員に!
では、社員・部下はどうでしょうか。社長がすべきことは「威張らない、なめられない」こと、社員がすべきことは「社長の機嫌をとる」ことです。働く場を提供してくれて、給料を払ってくれて、会社としての対外的な責任のすべてを負ってくれる社長の機嫌の1つもとれないで、「給料は当然の権利」と言うのはあまりにも感謝が足りないと思いませんか?
では、そんな社員にとって大切なことはいったいなんでしょうか。
それは笑顔で振る舞い、よくうなずくこと。いつも笑顔でうなずいて話を聞いてくれる部下や社員を、大切にしない上司や社長はいませんよね。多少社長や上司の機嫌が悪かったとしても、「社長(上司)も大変だな」と聞き流してあげるのが社員の愛です。
柴村さんは、いい会社、いい職場では、社長と社員全員がそれぞれの立場に応じた“愛”というエネルギーをお互いに発揮し合っていると言います。こうした“場”にはよいエネルギーが流れ、よいお客様を呼び込むようになります。逆に、悪いエネルギーが流れているところには、その悪い場に応じた人を引き寄せます。
あなたは職場でどのように振る舞っていますか? もしかしたら、その振る舞いが職場に悪いエネルギーを流し込んでいるかもしれません。
仕事は一人だけではできないもの。だからこそ、全員がよい雰囲気づくりをする心がけが必要なのではないでしょうか。
(新刊JP編集部)
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