「夏休みに海外に行くから短期間で英語が話せるようになりたい」「夏休みにガッツリ英語力をアップさせたい」…そう考えている人は多いと思いますが、なかなか上達しないのが語学というものです。
では、英会話上達のカギは次の2つです。
■「英語を意味のかたまり」ととらえる
ネイティブは単語レベルではなく、言いたいことを「意味のかたまり」として考え、それらをつなぎ合わせて一つの文章をつくるといいます。
つまり、ヒアリングの段階から「意味のかたまり」として理解することに慣れてくると、発話する際にも英語で具体的に表現できることができるようになります。
■聴いたときの違和感を大事にする
しかし、単語ベースで覚えてきた日本人が「意味のかたまり」として理解しようとすると、違和感を覚えるはずです。実はこの違和感が大切。違和感がとれてくれば、それはネイティブが使っている英語の感覚を身につけたという指標になるのです。
■「意味のかたまり」とは一体なに?
では、そもそも「意味のかたまり」とは何でしょうか。それは、句や節ごとに区切った文章のまとまりです。例えば以下のような例文があるとします。
For Japanese people, however, food must not only taste good it has to look good too.
これを「意味のかたまり」ごとに分けていくと…
For Japanese people, however, / food must not only taste good / ―it has to look good too.
以上のように3つに分けられます。
これまで累計350万部の著作を刊行してきた英語本のベストセラー著者であるデイビッド・セインさんは、CDブック『英語サンドイッチメソッド』(アスコム刊)でこのメソッドを活用した英語学習法を教えてくれます。
セインさん流のリスニングメソッドは、この「意味のかたまり」の間に日本語を挟み、理解していくというもの。さきほどの一文は次のようになります。
For Japanese people, however,
しかし日本人にとっては
food must not only taste good
食べ物がおいしくなければいけないだけでなく
―it has to look good too.
見た目もよくなくてはいけない
いかがですか。読むだけでも、理解しやすくなっていることが分かるのではないでしょうか。
本書にはリスニングのための付録CDがついていますが、実際にサンドイッチ的に英語と日本語訳が交互に続いている音声を聴くと、「意味のかたまり」が英文を理解するのにちょうどいい区切りになっていることが分かるはずです。
リスニング力が身に付けば、話す力も自然とついてくるもの。本書には22の例文が掲載されており、CDでは、いずれの例文も約4分間と短くまとまっているので通勤通学中に聴くことができます。
英語を学習するときは「意味のかたまり」を意識することからまずははじめてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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