近年、神社が若い女性の間でパワースポットとしてブームになっていることは、多くの人が知っているでしょう2013年は式年遷宮の年だったこともあり、伊勢神宮の参拝者が初めて年間1000万人を突破。神社ブームを象徴する話題となりました。
「すがすがしい気持ちになる」「ご利益がありそう」そんな声があがる神社めぐりですが、そのブームに伴って、神社でもらえる“あるもの”が人気なのだそうです。
それが「御朱印」。
「御朱印」はいわば“参拝の証”。その神社や寺院の印と寺社名・御本尊名などが書かれており、お守りがおいてある授与書や社務所・寺務所で書いていただくことができます。相場は300円で、「お気持ちで」と言われたときも一般的な300円ならば失礼はないはずです。
■今、各寺社オリジナルの御朱印帳が注目!
『願掛け 御朱印七社めぐり』(御朱印七社めぐり編集部/編、竹書房/刊)は、全国の寺社仏閣228社のご利益を紹介するガイドブックで、マンガとたくさんの写真を通して、御朱印あつめの魅力がつづられています。
その御朱印あつめに必要不可欠なのが「御朱印帳」。御朱印は御朱印帳がなければいただくことができません。忘れた場合は半紙に書いてもらい、後で御朱印帳に張り付けます。
御朱印帳は文房具店や書道専門店でも入手できますが、オリジナルの御朱印帳を用意している寺社もあります。例えば、鶴岡八幡宮の御朱印帳の表紙は本宮へと続く参道の景色が味わい深いタッチで描かれていますし、江島神社は江の島と富士山が重なる雄大なデザインとなっています。この御朱印帳を買い集めてしまうあまり、いつまでたっても御朱印が埋まらないという人もいるとか。本書には可愛らしい真っ赤な表紙のオリジナル御朱印帳が付録としてついてきますので、コレクションの一つとしておさえておくのもいいでしょう。
■「御朱印」とはそもそも“納経の証”
御朱印はいわば「巡礼の証」で、御朱印帳の中にたくさんの御朱印が記入された様子はとても壮観。自分の旅の記録がそこに刻まれています。
実は、御朱印はもともと参拝者が寺院に写経を奉納した際に、その証として授与されるもの。いわば納経の受領印です。神社にも御朱印があるのは、江戸時代まで仏教の寺院と神社はほぼ一体化されていたためで、現在でも御朱印をいただく際には納経が必要なところもあるそうです。
『願掛け 御朱印七社めぐり』は日本全国の神社・寺院の御朱印がカラー写真でご利益別に紹介されています。「恋愛成就」(縁結び)ならば出雲大社、八重垣神社、東京大神宮などが有名ですが、それらの御朱印が並んでいると、それだけでご利益があるように感じますね。
御朱印を集めている有名芸能人も多く、テレビ番組で女優の永作博美が御朱印集めをしていると発言したり、女優の杏さんも御朱印帳を披露していたそうです。
本書はガイドブックなので、手にしたその日から御朱印あつめをはじめることができます。御朱印帳を片手に、いざ、御朱印めぐりの旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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