いつも笑顔で上機嫌に暮らせたら、こんなに素晴らしいことはありませんよね。
でも、ほとんどの人は「人は幸せを感じると上機嫌になる」と考えています。もちろんこれはこれでまちがっていないのですが、それだけではありません。
上機嫌でいる人のところには様々な人が集まりますし、人が集まれば自然にビジネスの話やお金が集まります。つまり「上機嫌にしていると幸せになる」とも言えるのです。
ただ、生きていれば嫌なことや腹が立つことは多々ありますから、自分の機嫌は自分で立て直せるようになっておくべき。
今回はその方法を『斎藤一人 天が味方する「引き寄せの法則」』(柴村恵美子/著、PHP研究所/刊)から紹介します。
■「当たり前」に感謝する
怒りや不安が心の中に浮かんだ時、あるいは漠然と「最近つまらないな」と思った時。こんな時に上機嫌でいられるわけがありません。でも、この状態を変える対処法があります。
それは、今自分の身の回りにあるものや身の回りにいる人に感謝できているかどうかを確認してみること。
毎日ごはんを食べられて、仕事に行くことができて、健康に暮らしていられるのは、当たり前のように思えますが決してそうではありません。少し時代と場所がずれて生まれてきていたら、これらを手に入れるのは相当難しいことだったかもしれません。
私たちの日常に「当たり前」はありません。今の自分がいかに幸運かに気づくだけで、自分の機嫌を整えられるはずです。
■天命に任せて人事を尽くす
著者の柴村さんが、「不機嫌なところを見たことがない」と語るのが、同氏の師匠で、当代きっての実業家として知られる斎藤一人さん。その斎藤さんが楽しい人生を送るために心がけているのが「天命に任せて人事を尽くす」ということなのだそうです。
「人事を尽くして天命を待つ」と混同しそうですが、少し違います。
「人事を尽くして天命を待つ」は、自分にできることを一生懸命やって、結果は天に任せるということですが、「天命に任せて人事を尽くす」は、天命が自分に課したことを一生懸命やるということ。つまり、自分の身に起きたことを「天命」と考えて、それがどんなことでも全力を尽くすということで、起こったことすべてを楽しむゆとりが生まれるのです。
■“正しさ”より“楽しさ”
真面目な人ほど、自分の行動を“正しさ”を基準に決めがちです。
これはこれで間違っていないのですが、何を正しいとするかは人によって違いますから、その尺度が合わない人と接すると、どうしてもイライラしたり、落ち込んだりしやすくなってしまいます。
でも“楽しさ”を基準に行動を決めたらこんなことは起こりません。「これをやったら楽しいか」を常に考えることで、楽しい時間は増え、上機嫌でいられる時間も長くなるのです。
本書には、運を味方につけて人生を成功させるための生き方や考え方が、わかりやすく語りかけるような文体でつづられています。
ささいなことで気分が落ち込む人や怒りっぽい人、物事がうまくいっていないという人は、自分で自分を上機嫌にしてあげられるようになることで、人生の風向きが変わってくるかもしれません。
(新刊JP編集部)
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