最近、書店の料理書コーナーに所せましと並んでいる、世界各国の料理やお菓子の本。イギリス、アメリカ、ドイツ、ロシア……どれも思わず、「食べてみたいなぁ」と思わせるおいしそうな写真と、その国の暮らしの様子が伝わってくる作りになっています。
そんな中、食べ物がおいしい国と聞いて思い浮かぶのは?そう、世界屈指の観光大国でもある、フランスです。旅行や食べることが好きな人なら、王道の観光地や名物だけではなく、その国の人たちが普段食べている、気どらない味を知りたいと思うのではないでしょうか?フランス人だって、毎日凝った料理やお菓子ばかりを食べているわけではないはずです。
■フランス人に愛され続ける"gouter"って何?
そんな食いしん坊たちの注目を集めているのが、『みんなが笑顔になるフランスの定番おやつ gouter(グテ)』(マリエレーヌ・ポワンソ/著、自由国民社/刊)。タイトルにある"gouter(グテ)"は、フランス語で「おやつ」という意味。他にも、「味見する」「お茶会」「味わう」「満喫する」「好む」などいろいろな意味を持ち、"gouter(グテ)"がフランス人にとってとても身近で、大切なものであることがわかります。著者のマリエレーヌ・ポワンソさんは、南仏・ニース在住の、日本が大好きなフランス人女性。大好きな日本の人たちに素顔のフランスの味を知ってほしくて、この本は書かれました。
■簡単に作れる本場の味!
本を開いてみると、「メレンゲをかけたレモンタルト」「木苺のアイススフレ」「蜂蜜のパンデピス」「塩バターカラメルのタルト・タタン」……などなど、おいしそうなお菓子がズラリ。祖母から母へ、母から娘へ、長い時間をかけて受け継がれてきた、フランスの定番レシピが並びます。
中には、「フェルナンドおばちゃんのオレンジビスキュイ」「おばあちゃんのクラフティ」など、マリエレーヌさんの親しい人の名前を冠したレシピも。フランスの普通の家庭の様子を垣間見られるエピソードも随所に登場し、ながめるだけで幸せな気分に浸れる一冊です。
お菓子の作り方は、どれもびっくりするくらい簡単。気軽に作れる本場の味で、いつもとひと味ちがうティータイムを過ごしてみませんか。
(新刊JP編集部)
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